【追球】捕球体勢見て本塁突入指示も 駿太“スーパー返球”が阻止

[ 2017年5月29日 09:30 ]

パ・リーグ   ロッテ1―2オリックス ( 2017年5月28日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>9回2死二塁、荻野の中前打を素早く本塁返球し二塁走者・大嶺翔を補殺した駿太
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 ロッテの予想を覆すプレーだった。同点機はオリックス・駿太のスーパー返球に阻まれた。

 1―2の9回2死二塁。荻野の打球が中前に落ちた。中堅・駿太はバウンドに合わせて立ち止まり、胸の辺りで捕球。三塁コーチャーの清水外野守備走塁コーチはその体勢に「打球が(上体に)差し込まれていた」とスムーズな返球動作は無理だと判断。二塁走者の大嶺翔に本塁突入を指示した。駿太自身も「ノーバウンドで捕球にいった。やらかしたと思った」と語る。だが「走者が見えて冷静になれた」と本塁にストライク返球で、試合終了となった。

 「あのタイミングでアウトになるのは僕の責任。相手を褒めるしかない」と清水コーチは悔しがった。駿太は「全部がきれいな形で投げられるわけじゃない」と不測の事態に備え、体勢が崩れたプレーも想定して練習してきた。清水コーチの想定を超えた好返球が最終局面で出て、ロッテの連勝は「3」で止まった。 (君島 圭介)

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