糸井、復調へ14試合ぶりマルチ 36打席ぶりの打点&長打も

[ 2017年5月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―5DeNA ( 2017年5月26日    甲子園 )

8回2死一、二塁、糸井は右翼線に適時二塁打を放つ
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 2試合連続で1番出場した阪神・糸井が重苦しい空気を打ち破った。井納に対して6回まで無安打。初めての安打を7回に記録した。先頭打者で立った3打席目。1ボール1ストライクからの3球目、外角147キロをゴロで遊撃左へ。決して会心の当たりではない。緩い打球でも全力で駆け抜けて内野安打を奪い、スコアーボードに待望の「H」ランプを初めて灯した。

 続く8回には2死一、二塁の好機で待望の快音を響かせた。左腕砂田の初球スライダーを右翼線へ運んだ適時二塁打だ。意地の一打で二塁走者を本塁へ還し、16日の中日戦の4打席目で放った右越え2ラン以来、実に36打席ぶりの打点&長打になった。

 前日25日の巨人戦から今季初1番に入って1打席目に詰まりながらも中前へ落とす安打で28打席無安打のトンネルを脱出したばかり。試合前練習の際には試合用のバット4本を持参。湿気を取り除くための天日干しとして関係者が日差しのいいアルプス席でバットを乾かす珍しい光景も見られた。

 そんな入念な“準備”が功を奏したのか。マルチ安打は7日の広島戦以来、14試合ぶり。片岡打撃コーチは「逆方向への内野安打もタイムリーも出た。きっかけにしてほしい」と期待を膨らませた。敗戦の悔しさもあったのだろう。帰途では無言のままクラブハウスへ歩いた。復調の時は近い。(山本 浩之)

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2017年5月27日のニュース