藤浪ガックリ3敗目 4四球に暴投…またも制球難「技術ない」

[ 2017年5月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―5DeNA ( 2017年5月26日    甲子園 )

3回表1死一塁、梶谷に左前打を浴び口を膨らませる藤浪
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 阪神は26日のDeNA戦(甲子園)に2―5で敗れ、2位・広島に勝率差への接近を許した。復調を期待された藤浪晋太郎投手(23)が6回に投手の井納に先制打を浴びて降板。5回1/3を3失点で3敗目を喫した。4四球に暴投など課題の制球難を克服できず、好相性を誇ったDeNA戦での連勝が8で止まった。

 6回、まだ1点を取られただけでも金本監督はベンチを出た。ストライクを取るのに精いっぱいと見て判断は早かった。岩崎も打たれたことで記録上は3失点での降板。藤浪は肩を落とした。

 「いいボールもたくさんあったが、狂い始めたところで戻せない。自分の技術のなさ、引き出しの少なさです」

 5回まで無失点に抑えていても4四球を与えるなどリズムに乗れない。結果的には二ゴロだった6回先頭の宮崎に対しても3ボールまでカウントを悪くし、嶺井にも3ボールからフルカウントにした後、中前打された。暴投と田中浩の右前打で一、三塁を背負い、投手の井納に先制の右前適時打を浴びた。降板はやむなしだった。

 前回20日のヤクルト戦で今季最短3回0/3を4失点で降板し、登板間の調整も試行錯誤した。走者のいない初回の1球目からクイック投法で投球。「余計な動作を少なくする」ための工夫だった。球種も直球とカットボールがほとんど。前回5四死球を出した制球難の改善を期しても功を奏さない。2回以外は全て得点圏に走者を背負い、その全てが四球絡み。6回まで無安打投球だった井納とは対照的で、「メンタル的に焦ったときにできなかった」と悔やんだ。

 頼みの綱だった好相性も復調へつながらず、DeNA戦での敗戦は7回5失点だった14年4月8日以来。再調整でもおかしくはない内容でも金本監督は言い切った。「本人が自分で打開していくしかない。そんなウチも先発に余裕があるわけじゃないしね」。次も中6日で6月2日の日本ハム戦(甲子園)に臨むことが濃厚だ。勝率差への接近を許した2位広島を再び引き離すには藤浪の力が欠かせない。(鶴崎 唯史)

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2017年5月27日のニュース