オリ奥浪、免停中に人身事故 球団は無期限謹慎処分通告

[ 2017年5月24日 05:30 ]

無期限謹慎処分となったオリックス・奥浪
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 オリックスは23日、奥浪鏡内野手(21)が22日の午後7時30分ごろ、大阪市内で車を運転中に2人乗りのバイクと接触する人身事故を起こしたことを発表。奥浪が17日にスピード違反で30日間の運転免許停止処分を受けており、処分期間中の事故であることを重く見て、無期限謹慎処分を通告した。

 球団によると、奥浪は左折時に直進してきたバイクと接触。被害者は軽傷とみられ、病院で治療を受け、その日のうちに帰宅したという。京セラドームでこの日の試合前に対応した長村裕之球団本部長(58)は「まずは被害に遭われた方におわびしたい。加えて球界関係者にも多大なご迷惑をおかけした」と話した。免許停止処分の報告義務を怠った上での事故に「プロ野球人の前に、社会人としてのコンプライアンス(法令順守)の常識を逸脱している」と厳しい表情で話し、寮からの外出はもちろん、練習も禁止。当面は寮内での奉仕作業を義務付けるとした。試合前には1、2軍全選手にコンプライアンスを改めて徹底するべく注意喚起した。

 奥浪は球団を通じ「私の一社会人としての自覚に欠けた軽率な行動により、被害者の方へ多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。ケガをされた被害者の方へ誠意を持って対応してまいります。大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 奥浪は高卒4年目で昨年は15試合に出場。今季、ここまで1軍出場はないが、右の長距離打者として期待を集めていた。

 ◆奥浪 鏡(おくなみ・きょう)1995年(平7)8月29日、広島県生まれの21歳。広小1年から「呉東リトルシニア」で硬式野球を始め、創志学園では1年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。13年ドラフト6位でオリックス入団。14年のフレッシュ球宴で本塁打を放ち優秀選手に輝いた。16年6月14日の阪神戦(甲子園)でプロ初出場初安打。1メートル76、100キロ。右投げ右打ち。

 ▽プロ野球選手の道路交通法違反 阪神・上坂は04年に兵庫県内の速度自動取締装置によりスピード違反が発覚。出頭要請を無視し、球団は自宅謹慎および罰金100万円。1、2軍公式戦出場停止3週間の処分。オリックス・前川は07年に大阪市内を無免許で運転中、交差点で自転車の女性をはねて逃走。道路交通法違反と業務上過失傷害の疑いで逮捕され、保釈後、解雇された。西武・相内(誠)は12年に東京湾アクアラインを無免許で29キロの速度超過で運転。ドラフト2位で指名されていたが、球団は入団手続きを一時凍結し、13年3月に入団会見を行った。

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2017年5月24日のニュース