大谷離脱中でもファン投票DH部門ダントツ 見納め球宴に?

[ 2017年5月23日 05:30 ]

復帰へ向け調整中の大谷
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 大谷が見たい!!「マイナビオールスターゲーム2017」(7月14日ナゴヤドーム、同15日ZOZOマリン)のファン投票第1回中間発表が22日に行われ、日本ハム・大谷翔平投手(22)がパ・リーグDH部門で2万7805票を獲得しトップに立った。今季は出場8試合で左太腿裏肉離れで長期離脱し、2軍調整中だが、異例の得票となった。中間発表は土、日曜日を除く6月19日まで毎日行われ、最終結果は同26日に発表される。

 どこまでも規格外だった。大谷は4月8日のオリックス戦(京セラドーム)で左太腿裏を肉離れし、今も2軍でリハビリが続く。今季の出場はわずか8試合のみ。それでもリーグ2位の10本塁打、同3位の33打点のデスパイネ(ソフトバンク)を抑え、約4600票もの差をつけてDH部門のトップに立った。

 休養日だった大谷は昼に鎌ケ谷の寮に戻り、静養に努めた。すでに90メートルの遠投を行っており、今週中には屋外でのフリー打撃を再開予定。6月中の復帰を目指している。完治を最優先させている栗山監督は、その方針に変わりがないことを強調した上で、ファンから届いた真っすぐな待望論に深く感謝した。

 「まず治しましょう、というのは何も変わらない。でも、ファンの皆さんの気持ちは翔平もしっかり受け止めてくれると思うし、こちらも本当にありがたい。感謝いっぱいです」。日本ハムは早ければ今オフにも、ポスティングシステムによる米球界挑戦を容認する姿勢を示している。球宴での雄姿はこれが見納めかもしれない。全セの指揮を執る広島の緒方監督も11日の会見で「正直、僕は大谷君見たいんですよ」と思わず本音を漏らしていた。全パを率いる栗山監督も同席上で「出られるんだったら俺も見たい」と同調。関係者も、ファンも、誰もが大谷の雄姿を待ち望んでいる。

 今季登板機会のない大谷は投手での出場資格がなく、監督推薦も望めないため、DHでのファン投票選出しか道はない。昨季15本塁打以上の本塁打競争の出場資格も持つ。全出場選手決定後の7月4〜9日まで別途ファン投票が行われる本塁打競争とのダブル出場の可能性も十分にある。昨年は右手中指のマメがつぶれた影響で、投手で選出されながらDHで出場し第2戦でMVPに。第1戦前の本塁打競争でも優勝を飾った。

 右足首痛でWBCを辞退し、野手一本で迎えた開幕直後に長期離脱。球界全体が大谷ロスに陥った。日本ハムも5月に入り12勝4敗と追い上げモードへ。夏の夢祭りで帰還した主役が大暴れすれば、悲願の日本一連覇へ何よりの号令となる。

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2017年5月23日のニュース