秋山 先陣任せろ!菅野返り討ちで勢い証明だ

[ 2017年5月23日 05:30 ]

ノックで一塁に向け走る秋山
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 首位を快走する阪神は23日から本拠地・甲子園で巨人、DeNAとの6連戦。大事な初戦の先発を任されたのは秋山拓巳投手(26)だ。今の先発陣の中でも安定感抜群の右腕は巨人・菅野と今季2度目の投げ合い。球界を代表するエースに今季唯一の黒星を付けており、リベンジに燃える強敵を返り討ちにする意気込みだ。

 今の秋山なら“菅野を返り討ちにする”と言っても、驚く阪神ファンはいないだろう。前回対戦から2週間。その短期間にさらに頼もしさを増した長身右腕が、今度は聖地・甲子園で球界のエースを迎え撃つ。

 「今はいつも通りの気持ちですけど、今回は甲子園でもありますし、好きな球場なんで。昨日(21日)みたいな勝ち方をしてチーム状態もいい。立ち上がりをしっかり入れたら、いい流れに乗っていけると思います」

 22日は青空の下、本拠地でダッシュ、ノックなどで汗を流した。巨人の絶対的エースと今季初めて投げ合ったのが9日の東京ドームでの1戦。7回をマギー、石川のソロ本塁打による2失点に抑え、8回4失点の右腕に初黒星を付けた。試合後には「めちゃくちゃ緊張した。意識の中では菅野さんというよりも打者に向かっていこうと思っていたけど、やはり“球界一の投手”というのがあって、その投手と週頭で投げるという緊張感があった」と率直な感想をもらしていた。

 自身7年ぶりの巨人戦勝利となったこの白星で自信を深め、1週間後の16日の中日戦(甲子園)では9回6安打1失点、12奪三振の快投。チーム一番乗りでの完投勝利を収め、今や先発陣随一の安定感を見せている。

 「前回球数が多かったけど、トレーナーさんにケアしてもらいながらしっかり備えられた。まだ2カ月しか投げていないし、しっかり1年間戦わないといけないんで」

 周囲の見る目も明らかに変わってきている。22日の球宴の第1回中間発表では、マークシートに名前がないにも関わらず先発部門の8位にランクイン。再び菅野に投げ勝てば、投票数が伸びることは間違いない。

 G打線については「打順も変わっているし、長野さんが当たって来て1番に入ったりしていた。長野さんを打ち取るのが1つのポイントになる」と分析にぬかりなし。今の勢いが“本物”であることを宿敵封じで証明する。(山添 晴治)

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2017年5月23日のニュース