福留＆高山　吉兆ユニ「黒虎」でまた菅野攻略だ

帰阪する福留
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　キーマン２人が臨戦態勢を整えた。２３日の巨人戦（甲子園）を前に、高山と福留が先発予定の菅野攻略を誓った。

　「（菅野は前回と）違うと思うので、（対策は）また考えます。（先週）勝って終わったので、続けていけるようにがんばります」

　高山は静かに闘志を燃やした。菅野はすでに５勝をマーク。防御率もセ・リーグ２位の１・７８と抜群の安定感を誇る。当然、厳しい戦いが予想されるが、前回９日（東京ドーム）の対戦では８回で降板するまでに４得点。今シーズンでは唯一の黒星をつけた。その一戦で初回の先制攻撃を仕掛けたのが、他ならぬ高山だった。

　初回に内角直球を避けながらバットに当てる曲芸的な打撃で三塁後方に落とす二塁打を放つと、３番糸井の右前適時打で生還。菅野の４試合連続完封をあっさり阻止してみせた。最近５試合で１８打数７安打の打率・３８９、２本塁打。本来の打撃を取り戻しつつある。

　口火を切ったのが高山なら、トドメを刺したのは４番の福留だった。２―１の３回には右翼席へ２ラン。この日、遠征先の東京から帰阪する際には「いい投手。（早めの仕掛けが大事？）そうなるんじゃないかな」と頼もしく話した。高山とは対称的にここ５試合は１５打数２安打と低迷しているが、対菅野の通算成績は４２打数１７安打の打率・４０５、２本塁打６打点と圧倒。好相性を復調のきっかけとしたい。

　今日からの３連戦は「ブラックユニホーム」で戦う。４９年に４６本塁打を放った藤村富美男や同年に３９発を記録した別当薫らがけん引した「ダイナマイト打線」と同じ黒に身を包む。１０年には着用した６試合で平均１０得点と、まさに縁起物。黒虎の力も借りながら、難敵右腕を返り討ちにしてみせる。（巻木　周平）