大地「完璧」逆転V2ラン ロッテ5月初!カード勝ち越し

[ 2017年5月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2楽天 ( 2017年5月21日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>田村(左)に水をかけられる鈴木(中央)
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 打球の行方を目で追い、ロッテ・鈴木が右拳を突き上げた。起死回生の逆転5号2ラン。「大地コール」が鳴り響く中でダイヤモンドを一周すると、右翼席に向かって両手を上げ、吠えた。

 「感触は完璧。メッチャ興奮しました」

 岸の前に初回は3者連続三振。2回の攻撃前には早くも円陣が組まれ、珍しく伊東監督が活を入れたが、拙攻続きで敗戦ムードが漂い始めた。1―2の8回2死一塁から、5番打者がスライダーを振り抜いた。「守りに入ったら打つチャンスは少なくなる。攻めていこうと思った」と積極的な姿勢で猛打賞をマークし、昨年も打率5割と相性の良かった岸を打ち砕いた。チームも今季4度目の2桁安打となった。

 開幕からどん底のチームで先頭に立って声を出し、低調な打線の中で一時は4番に座るなど獅子奮迅の働きを見せる。11日の楽天戦後。仙台市内のホテルで開かれたミーティングで指揮官が発した言葉が心に響いた。「プロ野球選手としてやれているのは、野球をやっている人の中で幸せなこと。さらに1軍にいる。喜びを感じてやらないといけない」。主将として「これがいい経験だったと言えるようにやるだけ」と再び歩み始めた。

 この日今年初めて開催された「スーパーレディースデー」の人気投票では昨年の11位から8位に順位を上げたが、ベスト5入りは逃した。27歳はお立ち台で「今日の本塁打で来年はもっと順位が上がると信じています」とちゃめっ気たっぷりのアピールも忘れなかった。5月初、11カードぶりのカード勝ち越しを呼んだ一振り。誰よりもイケメンだったその姿はきっと、女性ファンのハートをわしづかみにしたはずだ。 (町田 利衣)

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