【牛島和彦 視点】「パットン→三上→山崎康」完成形見えた

[ 2017年5月21日 08:40 ]

セ・リーグ   DeNA6―4巨人 ( 2017年5月20日    横浜 )

<D・巨>9回、抑えに復帰した16試合連続無失点の山崎康
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 DeNAは前日の嫌な負け方の後で、配置転換した後ろの3投手(パットン→三上→山崎康)が被安打1で3イニングを9人で抑えた。それが何よりでしょう。

 山崎康は落ち球のツーシームが高かった。1本ヒットされ、もう一つは遊撃正面の併殺打。対応された強い当たりで紙一重のところだった。最後に村田を空振り三振とした真ん中低めの真っすぐ。あの高さに直球を続けると、落ち球のリリースポイントも前に出てくるから、もっと落ちだすと思う。直球が高く、同じようにあのツーシームを投げると、落ちずにシュート回転してしまう。低めにツーシームを投げられれば、結果もついてきて、3人のこの形で落ち着いていくと思う。

 山崎康の調子が悪く、乗り切るために配置を変えていたが、本来抑えは彼のもの。9回というのは特殊だし本当に難しい。でも彼は経験もあるし、出てくれば今日のように球場も大盛り上がりとなる。お客さんも一緒になり、自分たちのチームの形で締める。それが力になるし、勢いも生む。後ろがしっかりし、ここに筒香が戻ってくれば、いよいよ上位を追う態勢が整う。(スポニチ本紙評論家)

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2017年5月21日のニュース