現状打破へ…オリ 野手全員で焼き肉決起集会 若手は休日返上練習

[ 2017年5月16日 05:30 ]

休日返上でマシン打撃を行う駿太
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 上位再浮上へ、結束を高めた。深刻な打撃不振にあえぎ泥沼の渦中にいるオリックスが、緊急決起集会を開いていたことが判明した。

 複数の関係者の話を総合すると、選手会長を務めるT―岡田が発案し音頭を取ったもので、1軍野手全員が参加。今季ワーストの6連敗を喫した前日14日の西武戦後に、大阪市内の焼き肉店で行われた。酒席では、T―岡田が「こういう状況だけど、しっかり前を向いてやっていこう!」と奮起を呼び掛けたという。

 序盤最大の正念場を迎えている。一時2位に付けた4月の快進撃がウソのように、急失速。5月は2勝10敗で4位に後退。最大8あった貯金を食いつぶし、4月6日以来の借金生活に転落した。要因の一つに貧打が挙がる。この6連敗の間に奪った得点は6点のみで、2度の零敗も喫した。腰痛の吉田正、4月下旬に離脱した主砲ロメロの早期復帰の見通しは立っていない。この窮状を打破するためには現有戦力が結果を示すしかなく選手会長が一肌抜いた格好だ。

 若手野手が呼応した。この日、伊藤や駿太ら若手野手9人が休日返上でトレーニングを敢行。大阪・舞洲の室内練習場で約2時間半にわたって打撃練習を行い精力的に汗を流した。下山打撃コーチは、「彼ら若手に(休日返上トレの打診の)話をしたら、“やりましょう”と。苦しい時こそ、みんなでやろうということになった」と説明した。駿太は「何かやらないといけないですからね」と意気込んだ。逆襲の準備を整え、一丸で反攻に転じる。 (湯澤 涼)

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2017年5月16日のニュース