【追球】誠也は“ワンバウンドでもOK” 巨人バッテリー徹底できず

[ 2017年5月15日 09:10 ]

セ・リーグ   巨人1―8広島 ( 2017年5月14日    マツダ )

<広・巨>6回1死二塁、鈴木(左)に2ランを浴びて肩を落とす田口
Photo By スポニチ

 巨人バッテリーの意思疎通にズレが生じたことが、最悪の事態を招いたといえる。1―1の6回1死二塁。4番・鈴木に対し、田口は3ボール1ストライクから低めにスライダーを投げた。

 結果は勝ち越しを許す左越え2ラン。「勝負のつもりで投げたが、安易にストライクを取りにいったかもしれない。防がないといけないポイントだった」。そう後悔した田口に対し、リードした小林は「ボールでもいいかなと思った。もっとゼスチャーをすればよかった」。ストライクゾーンで勝負した左腕と“ワンバウンドでもOK”の指示を徹底できなかった捕手。一塁は空いており、カウントを不利にした以上は四球でもよかった。

 一発を浴びる条件もそろっていた。この日の風は右翼から左翼へ吹いていた。今季の鈴木は8本塁打全てが左方向。一発を警戒する場面で、余計に引っ張らせない球を投じる必要があった。

 今季の広島戦は1勝7敗。投手陣は8試合で56失点と、打ち込まれるシーンが目立つ。「情けない試合。力不足を認めてもっと研究しないと」と村田ヘッドコーチ。バッテリーはもう一度、細心の注意を払う共同作業を見直す必要がある。 (川島 毅洋)

続きを表示

2017年5月15日のニュース