楽天、復調アベックで堅首!ウィーラー先制パンチ&アマダ―2戦連発

[ 2017年5月12日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―1ロッテ ( 2017年5月11日    Kobo宮城 )

4回無死、アマダーが中越えにホームランを放ちウィーラー(中)とペゲーロ(右)が迎える
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 十分すぎる先制パンチだった。初回1死二、三塁。楽天の4番ウィーラーの放ったライナーは左翼ポールを直撃した。

 「ファウルになると思ったけど、ボールが粘ってくれた」。前夜はアマダーが初回に先制満塁弾を放っており、「昨日はアマダーが初回に打ってくれたからね」と先制3ランで続いてみせた。

 相手投手は気が抜けない。首位キープの原動力は打線の速攻劇だ。今季の初回は計24得点。リーグ最少の30試合目ながら、2位・オリックスの17得点を大きく上回るリーグ最多である。先発陣はいまだ無失点とあって、相乗効果は物凄い。チームトップの8本塁打を放つ攻撃的2番のペゲーロの活躍が目立っていたが、この日は打率・198ながら上り調子で4番に座るウィーラーが、チームに勢いを与えた。

 アマダーも負けじと4回にバックスクリーン左へ2試合連発の4号ソロだ。「4月に迷惑を掛けた分、これからどんどん取り返したい」。開幕から4番を任されながら4月を終えて打率・222。5日の西武戦(メットライフドーム)を最後に4番を外れた。12、13年にメキシコのウインターリーグでも同僚だった2人。ウィーラーは不振の際には「“おまえ、ちゃんと仕事しろよ”と言い合っていたんだ」と冗談めかすが、初のアベック弾で打線を引っ張った。

 2連勝で今季最多の貯金14。2人を我慢して起用し続けた梨田監督は初回のウィーラーの一発に「価値あるホームラン」と感謝し、ペゲーロの後塵(こうじん)を拝した2人の復調に「3人のうち2人が良ければいい」と目を細めた。お立ち台を「あんまり好きじゃないから」と断ったウィーラーだが、この日のヒーローは頼もしい4番だった。 (春川 英樹)

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2017年5月12日のニュース