緒方監督、球宴で「大谷君見たい」ファンの思い代弁に栗山監督「僕も見たい」

[ 2017年5月12日 05:30 ]

<マイナビオールスターゲーム2017記者発表>フォトセッションでポーズをとる(左から)ドアラ、広島・緒方監督、株式会社マイナビ・中川信行代表取締役社長、日本ハム・栗山監督、マーくん
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 プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は11日、都内のホテルで「マイナビオールスターゲーム2017」の要項発表会見を行った。全セを率いる広島・緒方孝市監督(48)は、故障でリハビリ中の日本ハム・大谷翔平投手(22)の出場を熱望してファンの思いを代弁。全パの日本ハム・栗山英樹監督(56)も復帰を願った。出場選手はセ、パ両リーグ28人ずつ。ファン投票、選手間投票、監督推薦で選出される。

 緒方監督が思わずこぼした本音は、ファンの気持ちも代弁していた。セ、パを率いる指揮官が壇上に並んでのトークコーナー。「相手リーグで気になる選手」を問われると、「正直…」と言いながら言葉を続けた。

 「僕は大谷君、見たいんですよ。すみません。でも、こればっかりは体を万全にしないと…。本当にすみません」。何度も「わび」を入れながらのおねだり。そんなリクエストに栗山監督も「僕も見たいですね」と応じ、記者会見の場を盛り上げた。大谷は左太腿裏の肉離れで2軍調整中。復帰時期は未定だ。それでも16日にスタートするファン投票のマークシートには、DHの欄に名前が記載された。両監督、そしてファンの誰もが球宴出場を待ち望んでいる。

 「ファンが見たいと思う選手であるなら、出て大活躍することが一番。出られるんだったら俺も見たい」。会見後の取材でそう話した栗山監督だが、一方で慎重に言葉を選んだ。「こっちもまだ(状態が)全然分からない。治っていければいいし、無理させないという判断になるのか…。こればっかりは想像がつかない」。リハビリ中の現段階で期待をかけすぎて、本人の焦りにつながってはいけない。まずは完治。その先に夢の舞台が待っている。

 昨年の球宴第2戦では野手としてMVPに輝いた二刀流。栗山監督は「うかつなことは言えない。こちらは待っているだけ」と話した。第1戦は7月14日。指揮官とともに、ファンもその日を待っている。 (鈴木 勝巳)

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2017年5月12日のニュース