4年前も難航…メジャー側が入札額の高騰に難色、選手会の反発も

[ 2017年5月9日 05:31 ]

 【前回13年の経緯】

 13年に改定されたポスティング制度成立には、日米機構、選手会も巻き込み紆余曲折があった。12年に、MLBから同制度改定の申し入れがあり、同年中の成立は見送られ、事実上の失効となった。旧制度は、最高額での入札を行った1球団のみと交渉が可能となるルールだったが、メジャー側が青天井となっていた入札額の高騰に難色を示したことが発端だった。

 13年9月にMLBから入札額1位と2位球団の中間を落札額とする案も出されたが、複数球団との交渉権などを求める日本の選手会が反発。米球団も資金力に乏しい球団が反対し、取り下げられた。最終的に、譲渡金の上限を設定した現制度案が日米間でまとまったのは12月上旬。しかし、今度は田中(現ヤンキース)の同制度での移籍の可能性があった楽天が上限設定に難色を示し、最終的な新制度発効発表は同月17日までずれ込んだ。

続きを表示

2017年5月9日のニュース