“菅野キラー”糸井&福留で完封阻止や 相性抜群の3、4番虎視眈々

[ 2017年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2017年5月9日    東京ドーム )

阪神の福留
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 5連勝中の阪神は今日9日、東京ドームでの巨人戦で菅野智之投手(27)と今季初対戦する。相手は3戦連続完封勝利中ながら、猛虎打線を引っ張る福留孝介外野手(40)、糸井嘉男外野手(35)は揃って右腕と好相性。2人を中心としたチーム一丸の攻撃で難敵を打ち砕き、首位固めを狙う。

 難攻不落の右腕を打ち崩すのはこの男たちしかいない。5連勝で首位に立つ猛虎を敵地で待ち受けるのは、目下3戦連続完封勝利中の菅野。今、セ・リーグの最強投手ながら、今季の阪神が誇る3、4番コンビにはその威光は通用しない。糸井、福留ともに過去の対戦で相性抜群。相手の偉業を阻止し、首位固めへの最高の踏み台とする。

 「ホームで、特に広島相手に3つ勝てたのは大きい。選手自身は反省もあるだろし、それを踏まえて火曜日(9日)からのゲームを乗り越えていければいいと思う」

 鳥谷とともにお立ち台に上がった7日の広島戦(甲子園)後、福留の目線は既に今日からの巨人戦に向いていた。菅野個人に対して言及することはなかったものの、週の頭に先発してくる相手エースを攻略することの重要さは熟知している。過去の対戦では38打数15安打、1本塁打4打点、打率・395と圧倒。さらに、今季の東京ドームでの巨人戦は12打数6安打1本塁打6打点と驚異的数字をマークしている。

 オリックス時代の13、14年の交流戦で対戦経験のある糸井も、球界で数少ない「菅野キラー」の一人だ。対戦数こそ少ないものの、7打数4安打、打率・571。「もちろん、良い投手。(完封記録を)止められるように頑張ります」と力強く口にした。

 5連勝中に計41得点を挙げている強力打線の軸は、間違いなく百戦錬磨の3、4番コンビ。7日の広島戦では、4回無死一、二塁で福留がセーフティーバントを試みる場面があった。その後、フルカウントとなり走者2人がスタートを切ると、福留は二ゴロを打ち二、三塁へ進塁させることに成功。狙い通りの進塁打が鳥谷の先制打を引き出すなど、ただ打つだけではなく状況に応じた打撃ができるのも頼もしい。

 今週の巨人戦は9、10日の2連戦で、11日は試合なし。ベテランの2人が、疲労を気にすることなく全力プレーできる日程もプラスだ。2日のDeNA戦でセ・リーグで28年ぶりの3戦連続完封勝利を飾った菅野の次の目標は、65年城之内(巨人)以来、52年ぶりの4戦連続。プロ野球ファンは快挙達成を見たいかも知れないが、猛虎戦士は“空気を読む”つもりはない。(山添 晴治)

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