福留 イキイキ6回千金タイムリー 前日の大逆転劇“不在”

[ 2017年5月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―0広島 ( 2017年5月7日    甲子園 )

<神・広>お立ち台で笑顔の鳥谷(左)と福留
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 躍動する若手たちに負けてはいられない。40歳の阪神・福留が勝利を大きく引き寄せる一打を放った。

 「追加点の欲しいところで、走者を進めることを考えて打った。追加点を取れて良かった」

 2点リードで迎えた6回。無死一、二塁で巡った好機を逃さなかった。2ボールから九里の高めチェンジアップに反応し、右翼線へ。適時二塁打となり、2試合ぶりの打点を記録。「能見もいい投球をしていたし、野手全員が勝たせたいという気持ちを持っていた。その気持ちが結果につながった」。チャンスをつないでくれた後輩たちに感謝を込めた姿勢が実に主将らしい。

 4番打者でもチームを思う打撃に徹した。4回は無死一、二塁から2球目にセーフティー気味のバントを試みてファウル。「状況を見ながら。まだ今年1回もやっていなかったので相手も警戒が薄いかなと思った」。最後はフルカウントから走者2人がスタートを切る中、二ゴロで二、三塁へ走者を進めて先制点につなげた。「孝介もそれを理解して、ちゃんとセカンドゴロを打ってくれた」。金本監督も高く評価した進塁打。6回の同じ無死一、二塁でペーニャが二飛に終わった広島・との差が勝敗に直結した。

 9点差をひっくり返した前日6日は6点差をつけられた5回の守備から交代。敗戦濃厚を受けた休養措置で、奇跡的な逆転劇はベンチから見届けた。「気持ちは昨日から切り替えたけど、確かに流れを持って来られた部分はある。相手も点を取られることを嫌がっている」。若手とベテランがかみ合った猛虎打線にあって存在感はひときわ大きい。(久林 幸平)

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