摂津2年ぶり完投も4失点で2敗目「負けたら意味がない」

[ 2017年5月7日 05:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―4ロッテ ( 2017年5月6日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>5回1死、鈴木にソロを浴びガックリの摂津
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 粘投も実らなかった。ソフトバンク・摂津は2年ぶりに完投しながら4失点で2敗目を喫した。「負けたら意味がない」と唇をかんだ。

 今季3度目の先発も序盤に先制を許した。前2試合とは違い、初回こそ無失点でスタートしたものの、2回に早くもつかまる。先頭の井口に左翼線二塁打され、続く清田の送りバントには自らの野選で一、三塁とピンチを広げる。1死二、三塁から田村に甘くなったカーブを中前に運ばれ、2点を失った。5回は鈴木にソロを被弾した。

 4失点しながら6回以降もマウンドに立ち続けた。工藤監督は「逆転すれば救援して、摂津に勝ちがつくようにしたかった」と続投の意図を説明する。先発陣は和田、武田が離脱しており、昨年まで5年連続開幕投手を務めた摂津が復活すれば心強い。

 後半からシンカーを有効に使い、平沢、細谷から連続で空振り三振を奪うなど6、7回は3者凡退で終わらせた。完投は今季チーム初で、自身も15年8月6日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)以来。それでも「投げさせてくれたのに、期待に応えられなくて申し訳ない」と表情は晴れない。工藤監督は「5回以降はリズム良く投げていた。それが初回からできるようになれば」と次回へ期待を込めた。チームは5連勝でストップし、土曜の試合は5連敗。“ブラックサタデー”に34歳が見せた121球の熱投が収穫だった。(後藤 実穂)

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2017年5月7日のニュース