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スピードマニアにはたまらないマー君の自己最速

4月8日のオリオールズ戦で先発したヤンキースの田中将大。5回に球場の表示で97マイル(約156キロ)をマーク
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 小さいころからの「スピードマニア」だ。決して車好きではない。野球の話だ。少年時代は巨人の江川卓が投げる150キロを超える直球に魅了された。当時のブラウン管のテレビから見た球は浮き上がって見えた。画面には初速と終速が表示され、江川はその差が明らかに少なかった。他の投手が10キロ近く違ったのに、5キロぐらいしか変わらなかった記憶がある。

 現代ではもちろん、プロ野球最速を更新し続ける二刀流の日本ハム・大谷翔平だ。規格外の165キロ。圧倒的に速い。今季は故障で「投手・大谷」を当分見られず寂しい思いがあったが、ヤンキースの田中将大が気分を高揚させてくれた。レイズとの開幕戦で3回途中7失点でKOされ、迎えたオリオールズとの2試合目。自己最速の98マイル(約158キロ)を投げ込んだ。それを「リミッターを外した」と表現した。田中は勝負どころで気持ちを前面に出し、下半身主導の理想的なフォームで投げるため、スピード以上に速く感じる。

 その田中がメジャーでも活躍できるのは、高い制球力があるから。楽天時代、当時の佐藤投手コーチ(現ソフトバンク投手コーチ)が「コントロールは岩隈(現マリナーズ)よりも田中のほうが上だよ」と言ったほどだ。その正確無比のコントロールを生かし、メジャーでは決して速くはないフォーシーム(直球)に頼らず、宝刀スプリットはもちろん、ツーシームで球を動かして投球を組み立てている。それでも投手の本能としてスピードへの追求はあるはずで「びっくりした」という、今回の自己最速の更新はうれしかっただろう。

 楽天時代も自身の最速の変遷を詳しく知っていた。09年7月20日のソフトバンク戦で救援登板し、155キロをマーク。日本最終年となった13年8月23日のロッテ戦では先発で156キロを投げ、「気持ちと体のバランスがしっかりと合った、いい球だった」と話していた。同年、リーグ優勝を決めた9月26日の西武戦では救援し、浅村を空振り三振に仕留めた最後の1球は153キロ。最速ではなかったものの、外角低めに糸をひくように伸びていった。後日、「心技体がそろったパーフェクトな1球だった」と感想を伝えると、「本当にそう思いますね。あれは最高の球でした」と、うれしそうに話していたことを思い出す。

 今後も田中がピンチでトップギアに上げる姿を見たいし、右肘手術から完全復活したレンジャーズ・ダルビッシュの160キロ超えも見てみたい。国内では復帰したときの大谷。ソフトバンク・千賀の剛球も目を見張るものがあり、「スピードマニア」にはたまらない。 (記者コラム・飯塚 荒太)

[ 2017年5月4日 12:10 ]

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