阪神・高山 4戦ぶり先発出場へ 金本監督「だいぶ良くなってきた」

[ 2017年5月2日 05:53 ]

東京遠征に向かう高山
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 現状を誰が予想しただろう。昨季、セ・リーグ新人王に輝いた阪神・高山が苦しんでいる。最近3試合は相手先発が左腕だったこともありベンチスタート。それでも1日現在、打率・247、本塁打0、打点4で、開幕前に掲げた「打率3割&20発」と「全試合フル出場」のダブルでの公約達成は早くも不可能となった。

 そんな中で迎える、2日からのヤクルト3連戦。第1戦は右腕・ブキャナンが予告先発されたこともあり、金本監督は「(片岡)打撃コーチが何て言うかだけど(先発で)行くんじゃないかな?だいぶ(状態も)良くなってきているからね」と4試合ぶりの先発出場を示唆した。

 2年目のジンクスと戦う高山にとっても、復調のきっかけをつかむにおいて最適の状況ともいえる。舞台となる神宮は、明大時代に慣れ親しみ東京六大学の通算安打を塗り替える131安打を積み重ねた。プロ1年目だった昨季も52打数18安打の打率・346。セ・リーグ本拠地の中では最高の数字を残した。プロ1号を放ったのも神宮だった。昨季打率は・275で対ヤクルト戦はそれを上回る・297と悪くない。

 ただ、あまり感情を表に出さない高山にとっては単なる数字でしかない。東京へ出発する前の鳴尾浜球場では「がんばります」の一言に思いをこめたが、景色やイメージ、雰囲気は、脳に、体に染みついており、何かをつかむ可能性も十分にあるはず。指揮官も「波ってあるからね。特に、若い時は」と話し、かつての「庭」で状態が上がることを期待した。

 チームにとっても、高山の復調はカギになる。チーム打率・243、同得点87はともにリーグ4位。金本監督は大勝の必要性も感じているだけに、高山が本来の打撃を取り戻せば、打線に厚みが増し、得点能力が上がることは確実だ。(巻木 周平)

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2017年5月2日のニュース