早大・加藤　東大・宮台撃ち３ラン　早実後輩・清宮の活躍に俺も

東京六大学野球第４週第１日   早大７―４東大 （ 2017年4月29日    神宮 ）

＜早大・東大＞５回１死二塁、右中間に適時二塁打を放つ早大・加藤
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　１回戦２試合が行われた。早大は東大を７―４で下して先勝。４番の加藤雅樹外野手（２年）が３回、東大の今秋ドラフト候補左腕・宮台康平投手（４年）から逆方向への左越え２号３ラン。打率・５２９とし、打率トップの座をキープした。法大は明大に２―１で競り勝ち、今季初白星。下手投げの長谷川裕也投手（４年）がリーグ戦初勝利をマークした。

　バットを少し短く持って加藤は打席に入った。マウンドには１５０キロ左腕・宮台。「手の届くところに真っすぐが来たら強く叩く」。初球を振り抜き、打球は左翼席で弾んだ。通算４７発の早実時代でも１本しかなかった逆方向アーチ。「逆方向に角度をつけて強く打てた。成長できてるなと思った」と笑顔を見せた。

　昨夏左太腿を肉離れし秋を棒に振った。オープン戦は不調だったが、飛距離を求めて構えた時にバットを上下させる動作を封印。体がブレず、１００％の力でバットを振れるようになった。後輩の姿も刺激になった。２７日の春季東京都大会決勝で日大三と対戦する母校を応援するために神宮へ駆けつけ両校計７本塁打３６安打の壮絶な乱打戦を見届けた。「僕もたくさん打ちたい」。この日は３ランの後、５回にも右中間へ適時二塁打を放って２安打４打点。高橋広監督も「３ランは大きかった」と称えた。

　リーグトップの打率・５２９。「首位打者？全然意識していない」と謙遜するが、早大で２年生首位打者となれば０１年鳥谷（阪神）以来１６年ぶりの快挙となる。優勝した後輩への祝砲とともに、さらなる高みを目指す。　（松井　いつき）