青柳、魔の7回…6回まで2安打零封も同点被弾「悔やまれます」

[ 2017年4月21日 08:15 ]

セ・リーグ   阪神2―5中日 ( 2017年4月20日    ナゴヤD )

<中・神>7回裏無死、平田(上)に同点となるホームランを打たれ、ガックリの青柳
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 序盤の快投を目にし、誰が敗戦投手になることを予想しただろうか。阪神の先発・青柳が悪夢を見たのは1点リードの7回だ。

 「平田さんは(内角を)狙っていたんで。そこを選択してしまったので。悔やまれます…」

 先頭で迎えた平田に投じた5球目の内角へのツーシームを完璧に振り抜かれた。左翼席に飛び込む痛恨の同点ソロで試合は振り出しに戻った。2ボールからの3球目も、体を開いてスイングし、明らかに内角を狙っていた。バッテリーも察知していただけに、悔やまれる失投になった。

 気持ちを切り替えることができなかったのか、その後も2死までこぎつけながら、松井雅に四球を与えて一、二塁としてところでベンチは降板を決断。代わった桑原も満塁から京田に勝ち越しの右前2点適時打を浴びて試合は決した。

 「(被弾後も)1人、1人、抑えにいった結果で、打たせていってヒットになってしまった。ああいう場面で後ろ(中継ぎ)につなげてしまったのが申し訳なかった」

 起死回生の白星へあと一歩だった。序盤から中日打線に凡打の山を築かせて、6回まで2安打無失点。前回15日の広島戦(甲子園)では捕球ミス、悪送球と失策が重なり3回6失点でKOされ、金本監督から「もったいなさ過ぎる」と苦言を呈されていた。失意のマウンドから中4日で挑んだ一戦で、意地だけは見せた。

 「良いピッチングだったと思うので7回が…。状態は悪くはなかったと思う」。好調を自覚しているからこそ、チームを勝利に導きたかった。唇をかむしかできない苦しい夜になった。(遠藤 礼)

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2017年4月21日のニュース