阪神・北條 今季初適時打 復調気配や「ライナーで打てたのは大きい」

[ 2017年4月19日 05:55 ]

セ・リーグ   阪神3―1中日 ( 2017年4月18日    ナゴヤドーム )

<中・神>8回2死一塁、北條が岩瀬から右中間に適時三塁打を放つ
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 4試合ぶりにスタメンに戻ってきた阪神・北條が、復調気配を漂わせる今季初適時打を放ち、追いすがる竜に引導を渡した。

 「コースに逆らわずに打てました。良い形で、向こう(右中間)に行った。ああいうライナーで打てたのは大きい。右中間に飛んでくれて、よかった」

 勝利を決定付ける一打となった。8回、1点を勝ち越し、なおも2死一塁。どうしても追加点がほしい場面で奮い立った。カウント1ストライクから岩瀬の外角球を右中間へライナーではじき返した。2本塁打で3打点を挙げた9日の巨人戦以来となる今季4打点目を、今季初の三塁打で叩き出した。

 今春キャンプで鳥谷との競争を制し、開幕ショートの座を勝ち取った。13日のDeNA戦まで10試合連続で先発起用された。だが打率・171と低迷。14日の広島戦からは3試合連続で「定位置」を糸原に譲っていた。心中、穏やかなわけがない。チャンスをもらったこの日も打てなければ…。その重圧をも振り払う一撃だった。

 土壇場で意地を見せた愛弟子の姿に、金本監督の頬も緩む。「ライナーで、しっかりバットを上から出してきて。伸びる打球をね。ああいうのをキャンプからずっとやってきたんだから。ボチボチ出だしたかな、逆方向への強い当たりが」。叩き上げの男の持ち味は、上から叩く鋭い打球。逆襲を告げる本領発揮は、もう間もなくだ。(惟任 貴信)

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2017年4月19日のニュース