逆転の広島 今季もう6度目!会沢が9回プロ初サヨナラ打「最高」

[ 2017年4月19日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4―3DeNA ( 2017年4月18日    マツダ )

<広・D>9回1死二、三塁、サヨナラ打を放ち、ガッツポーズの会沢(右)
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 149キロ速球。素直にバットを出し、打球を中前へ運んだ。広島・会沢がプロ11年目で初となるサヨナラ打。1死二、三塁から試合を決めた途中出場の捕手は「最高です!最高にうれしかった」と声を張り上げた。

 2―3で迎えた9回の攻撃。突破口は新井だ。初対戦のパットンから「何でもいいから塁に出ようと思った」と中前打。安打を記録した投手数を514人に伸ばし、谷繁元信(中日)のプロ野球記録517人にまた接近した。ここまで3三振の鈴木が中前打で続く。エルドレッドが初球を中越えに運んで同点。小窪が犠打を決め、会沢へとバトンがつながった。

 逆転勝ちは今季6度目。12勝の半分を占め、12球団で最も多い。89勝のうち45度の逆転勝利を重ねて25年ぶりのリーグ優勝へと駆け上がった昨季とムードは同じだ。サヨナラ勝ちは今季2度目。昨季は9度で、これも両リーグトップだった。

 0―3からの反攻。5回無死一塁で菊池が浜口の低めの変化球を叩くと、高く弾んだ打球が照明に重なった三塁・白崎の対応が少し遅れて内野安打になった。幸運を引き金に、満塁からエルドレッドが押し出し四球を選んで2点差。6回はこの試合4安打の菊池の適時打で1点差とし、じわじわと重圧をかけた。

 会沢は14年に規定打席未満ながら打率・307、10本塁打をマークし、「打てる捕手」として台頭。前日まで打率・179で「悔しい思いをしていた」という。緒方監督は「試合を任された選手が、勝利に貢献する仕事を最後にしてくれるのは大きな収穫」と手応えたっぷり。負ければ今季初の連敗だったが、それぞれが役割を果たして阻止した。昨季は8月に入るまで3連敗なし。いや、何もかもが似てきた。

 ▼広島・丸(3安打で打率・393。リーグトップに浮上)甘い球を仕留められた。明日も続けたい。

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2017年4月19日のニュース