西武ドラ3源田 12球団新人一番乗り猛打賞 守備の人から2番定着

[ 2017年4月17日 05:30 ]

パ・リーグ   西武10―2ロッテ ( 2017年4月16日    ZOZOマリン )

<ロ・西>2回2死一塁、浅村の適時二塁打で生還しナインに迎えられる源田
Photo By スポニチ

 試合後。球場の正面出口を出ると、西武ファンから「源田いいぞ!」と歓声が飛んだ。新人で一番乗りとなる猛打賞に2つの四球を含む5度の出塁。2番でチャンスメークの役割を果たし「良かったですね。(猛打賞は)びっくりですけどうれしい」とはにかんだ。

 グラウンドを駆け回った。2回に中前打で出塁し、浅村の中前適時二塁打に二、三塁間で転倒したが、すぐに体勢を立て直して本塁生還。5回も2死から四球を選んで二盗に成功し、浅村の左前適時打で本塁を踏んだ。9回はダメ押しの中前適時打。辻監督は「実戦で仕事ができる。ようしぶとく打ってくれたし、OKです」と目を細めた。

 春季キャンプの守備練習。初々しい新人は一塁・メヒア、二塁・浅村、三塁・中村の布陣で遊撃に入り「凄い方ばかり。ヤバい」と表情が硬かった。中村に「ゲンタ?ダ?どっち?」と話しかけられ、「はい!ダです!」と声を張り上げていたが、2カ月たった今は顔つきも精かんだ。昨年は遊撃を固定できず、リーグワーストの101失策。開幕時は守備を買われ、球団では81年・石毛宏典以来となる開幕スタメンを勝ち取ったルーキーは今、8戦連続で2番に入り、いまだ無失策である。

 1番・秋山と球界屈指のクリーンアップである浅村、中村、メヒアにつなぐパイプ役。楽天・ペゲーロら主砲を2番に据えるのがトレンドだが、日本伝統の「つなぎの2番」は強力打線の中でこそ生きる。今季最多の16安打で、10得点がその証明だ。

 「クリーンアップが凄いので何とか塁に出て。秋山さんが塁に出たら(チャンスを)広げたい」

 黒子に徹する2番打者がチームを上位に押し上げる原動力となる。 (平尾 類)

 ◆源田 壮亮(げんだ・そうすけ)

 ☆生まれ 1993年(平5)2月16日、大分県生まれの24歳。

 ☆サイズ&投打 1メートル79、73キロ。右投げ左打ち。

 ☆球歴 大分・明野西小3の時にソフトボールを始める。大分商では甲子園出場なし。愛知学院大では1年秋からレギュラー。主将を務めた4年で大学選手権ベスト4。社会人・トヨタ自動車を経て16年ドラフト3位で西武に入団。

 ☆愛称 ゲン。辻監督には「似ているだろ」とお笑い芸人・鉄拳と呼ばれることも。

 ☆趣味 読書。好きな作家は山田悠介氏。「リアル鬼ごっこが面白かったです。サスペンスが好きですね。遠征の移動でよく読みます」

 ☆好きな芸能人 ブルゾンちえみ。「チーム内ではやってます。35億ネタとか面白いです」

続きを表示

この記事のフォト

2017年4月17日のニュース