キャラTシャツで一丸?オリ11点6連勝 鬼の福良監督が仏顔に

[ 2017年4月12日 05:36 ]

パ・リーグ   オリックス11―1ロッテ ( 2017年4月11日    京セラドーム )

<オ・ロ>福良監督(右)は選手・コーチ・スタッフが「仏の福良」「鬼の福良」Tシャツを着用し恥ずかしげ?
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 ベンチに座るオリックス・福良監督は笑みを浮かべた。開幕3連敗でスタートしながら、ここから14年8月以来となる6連勝。しかも打線が今季最多14安打11得点と爆発したのだから、「仏の福良」が出っぱなしだ。

 「みんな、つなぐ意識があったね。相手は良い投手だから、初回の先制点は大きかった」

 WBC日本代表・石川を一丸で攻略。初回1死から駿太、安達、ロメロと安打が続いて満塁とすると、小谷野が4連打となる左前への先制2点打。3回はT―岡田、中島、大城、若月と2度目の4連打を見せて3点を加え、難敵をKOした。

 試合前からナインは一つになっていた。選手会長のT―岡田の発案で、選手、コーチ全員が同じTシャツを着用。キャンプ中に激怒を繰り返した福良監督の姿を球団が商品化した「鬼の福良」グッズの一つだった。背中に「鬼の福良」が描かれ、前面のデザインは本来は穏やかな「仏の福良」。Tシャツ練習に参加していなかった指揮官は、「Tシャツ効果?それはない」と笑った。

 96年以来の優勝を指揮官に届けようと燃えるナイン。先制打の小谷野は「厳しくても、愛情を持って接してくれる人。みんなが、福良さんを男にしたいと思っている」と話す。若月は今季19打席目での初安打。4日の西武戦でメヒアの空振りしたバットを後頭部に受けて病院へ送られた21歳の正捕手は「ヒットが出なかったのを気にしていた」とはにかんだ。

 首位・楽天とは1・5ゲーム差に接近。勝てば勝つほど、福良監督に「仏」の顔が増えていく。

 ▽鬼の福良 普段は温厚な指揮官が、今季はカミナリを連発。春季キャンプ直前の1月31日に4年目・奥浪が胃腸炎で宮崎入りを見合わせたことから始まり、太めの体でキャンプインした4年目の園部には初日から2軍行きを通告。キャンプ中盤にはバントミスした武田、鈴木、飯田の若手に昼食抜きで約2500球のバント練習を命じた。「鬼ってる?仏ってる?福良監督シリーズ」と題されたTシャツ、トートバッグ、キーホルダーが開幕から発売されている。

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