野村で8連勝だ 同学年の菅野―小林バッテリーに投げ勝つ!

[ 2017年4月11日 06:40 ]

11日の巨人戦先発を前に、マツダスタジアムで最終調整した広島・野村
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 7連勝中の広島は11日から敵地・東京ドームで2位・巨人と首位攻防3連戦。初戦先発の野村祐輔投手(27)は「カードの頭をしっかり取りたい」と同学年のライバルでもある菅野―小林のバッテリーに投げ勝つ意気込みを示した。巨人には昨季、先発4試合で3勝無敗。今季もGキラーを襲名し、チームの勢いを加速させるつもりだ。

 本拠地マツダスタジアムでの最終調整。野村はキャッチボールやランニング、メディシンボールで体を大きく使うトレーニングなどに汗を流し、東京へ向かった。1ゲーム差で臨む2位・巨人との直接対決。開幕したばかりとはいえ、言葉には自然に力がこもる。

 「前回同様、カードの頭をしっかり取りたい。若い投手が好投し、チームもいい流れで来ている。継続できるように一生懸命投げたい」

 前回4日の中日戦(ナゴヤドーム)は7回を4安打1失点の好投。打球を右足首に当てるアクシデントを乗り越え、プロ6年目で節目の50勝目を飾った。チームは前後して1分けを挟み7連勝。若手先発投手の奮闘が目立つだけに、途切れさせるわけにはいかない。

 昨季は巨人キラーぶりを発揮した。4試合に先発し、3勝0敗、防御率2・35。「今年はまだ対戦していないので分からない」とはぐらかしたが、かねて「巨人を倒さないと連覇はできない」と発言しており、G倒に強い意欲を燃やす。奮い立たせる材料もある。

 「相手はエース。最少失点に抑えられるよう自分の投球を心がけたい。誰が相手だろうと、投げる試合は勝ちたい」

 初戦で対戦する菅野―小林のバッテリー。広陵高時代の女房役はWBCで存在感を発揮し、「見ていてうれしかった」と打ち明ける。だが、試合となれば話は別だ。小林には通算打率・385と打たれており、昨季2冠(最多勝、勝率1位)の意地に懸けても、今季は沈黙させるつもりだ。

 開幕投手のジョンソンが離脱し、新たに抑えの中崎も登録を外れた。連勝中とはいえ、チーム状況は楽観視できない。「全員でカバーしていきたい」。主戦としての責任感がにじむ。今季もGキラーは任せろ―。野村の先陣を切る快投に期待だ。(江尾 卓也)

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2017年4月11日のニュース