オリ西、志願の154球完封 福良監督「どうしても行きたいと言うので」

[ 2017年4月9日 18:21 ]

パ・リーグ   オリックス2―0日本ハム ( 2017年4月9日    京セラD )

<オ・日>完封勝利を飾り、天井を見上げてグラブを叩く西
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 オリックスの西が9回を5安打無失点に抑え、今季12球団一番乗りで完封。154球を投げ切った右腕は試合後のお立ち台で「144球」と言い間違えたインタビューアーに「150球くらい放ったんちゃいます?」と笑顔で突っ込み、「西武ドームからチームがいい流れだったので、自分もこの流れに乗っていけるように全力でいきました」と喜びを爆発させた。

 初回に2安打を許した後は相手打線を無安打に抑え、最大のピンチは1点リードの7回。石井一、岡に連打を浴びて1死一、二塁とこの試合初めて得点圏に走者を背負った。それでも代打の矢野を変化球で空振り三振に仕留めると、続く中島は直球で連続三振斬り、「自分でつくったピンチだったので切り抜けてよかった」と振り返った。

 8回で球数は130球を超えていたが、9回もマウンドに上った。本人は「若月が『行きましょう』と言うので行きました」と話したが、「8回、9回は本人に確認したが、どうしても『行きたい』と言うので」と福良監督。志願の続投だったことを明かした指揮官は「気持ちがあったので大丈夫だと思いました」と右腕への全幅の信頼を口にした。

 これでチームは2015年7月以来の5連勝。開幕3連敗を喫した後で立て直し、ソフトバンクをかわして貯金2で2位に浮上した。低迷した2シーズンの雪辱を期す西は「2015、16とファンの方々の期待に応えることができなかったので、今シーズン、今いい形なのでこのまま応援よろしくお願いします!」と絶叫し、本拠地のファンの大歓声を浴びていた。

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2017年4月9日のニュース