実は野球好きが多い“サッカー王国”のJリーガーたち

[ 2017年4月5日 12:35 ]

昨年7月、静岡草薙球場で行われた日米大学野球で始球式を行った清水のFW鄭大世
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 今季からJリーグクラブが4つに増えた“サッカー王国”静岡だが、野球はプロチームこそないが、注目度は劣らない。

 高校に目を向けると、今春のセンバツ2回戦で優勝した大阪桐蔭と激闘を演じた静岡や掛川西、浜松商など伝統校は健在だ。昨夏県代表・常葉菊川の破壊力は凄まじく、昨秋東海大会に初進出した聖隷クリストファーや浜松修学舎も着実に力をつけている。社会人では、昨秋日本選手権でヤマハが初優勝。今年から県内6番目の社会人硬式野球クラブチームが始動するなど話題に事欠かない。

 静岡でプレーするJリーガーにも野球好きは多い。ジュビロ磐田の名波監督は巨人ファン。同じくG党のMF山本とMF川辺はナゴヤドームでの試合は車で駆けつける。DF桜内は小学時代のクラブ活動で野球漬けの日々を送り、強肩が自慢。昨シーズン後には「グローブ持ってきてください。キャッチボールしましょう」と番記者を誘い、笑わせた。スタッフにも野球経験者がおり、WBC期間中は大いに盛り上がったという。また、昨夏の高校野球県決勝・常葉菊川―袋井戦には清水エスパルスの若手4人が観戦。MF村田は昨年末に同じ滋賀県出身のソフトバンク・松田、楽天・則本と交流したといい「同じアスリートとして刺激をもらった。いい経験だった」と感激していた。

 サッカー人気に負けない野球熱が帯びた静岡。互いに高め合うことができれば“野球王国”と呼ばれる日が来るかもしれない。 (記者コラム・馬渡 雄介)

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2017年4月5日のニュース