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阿部「2冠バット」で最高の開幕弾 17年目の初体験

セ・リーグ   巨人6―2中日 ( 2017年3月31日    東京D )

<巨・中>スタンドにボールを投げ込む阿部
Photo By スポニチ

 プロ野球は31日、セ・パ両リーグが開幕。巨人の阿部慎之助内野手(38)は初回、右中間へ先制の1号2ランを放った。「プロ野球2017年第1号」は、自身にとってもプロ17年目で初の開幕戦アーチ。4番は3回にも中前適時打で3打点の活躍を見せ、チームを球団最多タイとなる開幕戦5連勝に導いた。この日2安打で通算2000安打まであと81本。大台到達、そして3年ぶりのV奪回に向け、好スタートを切った。

 午後6時21分。阿部が外角低めのフォークに腕を伸ばした。最後は体勢を崩されながらも、右手一本ですくい上げる。

 「追い込まれていたので、この辺(ストライクゾーン)に来たら全部振ろうと思っていた」。初回2死二塁。2ストライクから、4球目を右中間席に運んだ。先制1号2ラン。今季初打席初安打は12球団の本塁打一番乗りだ。プロ17年目で初の開幕アーチが、プロ野球の季節到来を告げた。

 前日届いたばかりの「2冠バット」で打った。首位打者、打点王に輝いた12年モデル。今季は飛距離アップを目指し、重心を先端近くに置いていたが、直感で開幕直前にやや下げた。コンディションを考えた上での判断。重量もオフに作ったバットよりも40グラムも軽い、890グラムに。「中距離向け」になったが、機能性は増し、扱いやすくなり「体勢は崩されたけど芯で捉えた」という技ありの一発だった。

 3回2死一、二塁では中前適時打。節目の通算2000安打まで残り81本とした。大台に到達すれば、球団の大卒では長嶋茂雄終身名誉監督以来2人目。プロ入り時の監督だった恩師が見守る前で、2安打3打点の活躍だ。通算374号も現役最多だが「記録は野球を辞めてからでもゆっくり見返すことができる。その時でいい」と言った。

 常勝軍団復活を願い、正捕手の座を文字通り「譲った」。東京ドームの一塁ベンチ。投手や捕手は投球練習や着替えのため最も外野寄りの後方の席に座る。昨季も一塁に専念したが「少しでもアドバイスを送りたい」と投手の横に座った。今季は1月のグアム自主トレでマンツーマン指導し、WBCでも成長を遂げた小林に譲った。オフから「あそこに座ってもらうと思う。投手と話し合ってほしい」と考えてきた親心。自身はそのすぐ前の席に座り、背中でバッテリーに語りかける。

 4番が打線を引っ張り、10安打6得点で13年から開幕戦5連勝。オープン戦最下位でチーム打率も・196と12球団最低だったのがうそのようだ。試合前「最善を尽くす。それが勝ちにつながる」と訓示した高橋監督も「期待に応えてくれてさすがだと思った。最初の1点は大きい」と称えた。

 昨季は右肩痛で開幕は2軍。オフはほぼ無休で練習を続け、2年ぶりの開幕戦で存在感を見せつけた。「昨年はチームに迷惑をかけた。(2000安打は)心の中だけで、勝利のためにヒットを打ちたい」。4番に阿部のいる今季の巨人は強い。 (神田 佑)

[ 2017年4月1日 05:30 ]

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