福留9回ダメ押し弾 62年ぶり開幕戦2桁得点呼んだ

[ 2017年4月1日 05:43 ]

セ・リーグ   阪神10―6広島 ( 2017年3月31日    マツダ )

<広・神>9回表1死一塁、福留は右中間2ランホームランを放つ(投手・薮田)
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 4番の勝利を決定づける一発は62年ぶりの開幕戦2桁得点も呼んだ。2点差まで追い上げられて迎えた9回1死一塁。1ボール1ストライクから薮田の低めの速球を福留がジャストミートした打球は右翼席に吸い込まれた。チーム1号のダメ押し2ランで広島の追い上げムードを吹き払った。

 「向こうに流れが行きそうな感じだったので、良い形で打てて良かった。良い形でとらえられた。自分らしいスイングができたのは良かった」

 苦手意識も払しょくした。昨季13打数1安打に封じられた左腕・ジョンソンに対し4回1死一塁からカットボールを右前に運んだ。6回1死では飯田から右前打。大リーグ・カブスに移籍した08年以来となる開幕戦アーチに加えて猛打賞も記録する活躍ぶりだった。

 「143試合。毎試合、勝ちにこだわって、頑張って行きましょう!」。試合前に行われた出陣式ではナインを鼓舞した。今季からチームキャプテンにも就任。金本阪神の精神的支柱として熱い言葉と最高のプレーでチームをけん引した。4番としての圧巻の働きが際だった。「(ダメ押し弾は)めちゃくちゃ、大きかった。そこら辺は、さすが」。試合後には金本監督もベテランの奮闘ぶりに目を細めた。

 「まずは一つ、チームが勝てたんで、疲れも飛ぶでしょう」。4時間1分に及んだ激闘を制した。昨年の王者を倒してつかんだ価値ある1勝。今年で40歳を迎えるチームリーダーが自らのバットで猛虎の開幕ダッシュに弾みをつけた。(山本 浩之)

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2017年4月1日のニュース