開幕戦から熱さ全開!松田主役打 侍の悔しさ糧に

[ 2017年4月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―1ロッテ ( 2017年3月31日    ヤフオクD )

<ソ・ロ>7回1死一、二塁、中前適時打を放つ松田
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 やっぱり“何か”を起こす男だ。ソフトバンクの7番・松田が存在感を発揮した。1点先制された直後の7回1死一、二塁。ロッテ先発・涌井の初球を叩いた。少し詰まりながら、左中間に落ちる同点適時打だ。

 「追い込まれたら厳しいと思っていた。初球からタイミングが合えば積極的なスイングをと思っていた。7番にいる時の僕の役目はタイムリーだと思っている。本当に良い仕事ができた」

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では打率・333、7打点とチームに貢献しながら、準決勝米国戦で痛恨のファンブル。最後の打者にもなった。ただ、東京ラウンドではモチベーションにつながる出来事もあった。米国の解説者から「なぜ、米国に来なかったのか」と話しかけられた。15年12月に海外FA権行使して残留を決断。「自分の中では過去のこと」としながらも、自分を評価してくれる言葉に「ありがたい」と口元を緩めた。

 もう迷いはない。リーグ優勝、日本一奪還、そして自身の今季目標である30本塁打を見つめる。「和田さんがいいピッチングをしていたので、負けをつけるわけにはいかなかった。逆転して、開幕戦で勝利できてうれしい」。お立ち台では勝利投手の和田、決勝打の本多を押しのけ、センターを譲らなかった。「1、2、3、マッチー!!」。ソフトバンクの元気印が開幕戦から、その熱さを見せつけた。(後藤 実穂)

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2017年4月1日のニュース