マー君、無失点途切れ初黒星 きっちり立て直し「経験できて良かった」

[ 2017年3月29日 11:21 ]

<ヤンキース・タイガース>オープン戦最終登板。初回いきなり失点するも、その後の回をきっちり修正して抑えた田中将大
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 ヤンキース・田中将大投手が28日(日本時間29日)、オープン戦最終登板となるタイガース戦を5回3安打2失点で終えた。今オープン戦はここまで5試合、18回2/3を連続無失点だったが、初回にいきなり2失点。ただそこからは持ち前の修正力の高さを示し、きちんと試合をまとめた。試合は3―6で敗れ、田中にオープン戦初黒星がついた。

 「ここでズルズルいってもしようがない。クリーンヒットは2番打者だけ。一度自分で整理して、ストライクゾーンで積極的に攻めていく姿勢をしっかり持ってその後も投げられました」

 心の中を振り返ったのは初回の失点シーン。先頭キンズラーは詰まらせバットを折りながら、左前にポテンと落ちる不運な安打。続く2番プレスリーに初球を痛打され左中間を割られ、適時二塁打でわずか4球で失点した。その後一塁手の失策で一、三塁に。1死後、5番アビラを四球で歩かせたが、一塁走者がスタートしていたため、捕手サンチェスが二塁へ送球。本来不要な送球な上にこれが悪送球となり、三塁走者に2点目のホームを踏まれた。味方にも足をひっぱられる格好となり、球数も初回だけで27球も要した。

 しかし、ここからの立て直しが真骨頂だった。2回以降は1安打しか許さず、5回まで毎回打者3人ずつで料理。3回は10球、4回は8球、5回は9球と打たせて取り、この計3イニングを初回と全く同じ27球で投げ抜いた。結果的に71球で5回をまとめ、最終調整を終えた。

 「失点した後もうまく自分をコントロールしてズルズルいかなかった。今までが別に緩んでいたわけではないが、また気が引き締まる部分があったし、それは良かった」

 無失点記録は途切れたが、過去5試合では経験できなったシチュエーションで、しっかりと形に残る結果と手応えもつかめた。「シーズンでも絶対にこういうこともある。それを今日経験できたのは調整の過程として良かったと思う。もうシーズンが始まり、やっていくだけという気持ちです」と田中。中4日で迎える4月2日(同3日)、敵地でのレイズ戦で日本投手初の3年連続開幕投手となるマウンドに立つ。

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2017年3月29日のニュース