【甲子園百景・春】健康面考えればタイブレーク導入あり

[ 2017年3月29日 11:00 ]

第89回選抜高校野球大会第9日・2回戦   福岡大大濠5―3滋賀学園 ( 2017年3月28日    甲子園 )

<福岡大大濠・滋賀学園>再試合を終え健闘を称え合う福岡大大濠(左側)と滋賀学園のナイン
Photo By スポニチ

 高校野球の歴史で初となる2試合連続の引き分け再試合。その4校が中1日置いて再び対戦した。今回の再試合でタイブレーク導入への議論が大きくなってきた。すでに春季大会などで採用されている制度。竹中雅彦高野連事務局長は「技術・振興委員会で意見が出てくるでしょうね。12回まで同点なら13回からタイブレークに入るとかね。打順も流れのままやるとか、いろんな意見を聞いてみてです」と話した。

 2014年、高野連は加盟全校にアンケート調査を行い条件付きも含め49・7%が賛成と返答している。全国制覇5回を誇る渡辺元智前横浜監督は「昔なら倒れるまでやれと言ったでしょう。しかし今はWBCを見てもタイブレークを採用している。世界水準で採用に流れていくのではないか」と言う。この日決勝2ランを放った福岡大大濠の古賀捕手は「再試合のときは、タイブレークがあってもいいかなとちょっと思いました」と振り返る。

 一方で滋賀学園の山口達也監督は私見と断った上で「タイブレークには反対ですね」と意見した。この日勝った2校は決勝まで進出すれば4連戦となる。十分な議論を重ねた上で決定するのは当然だが、選手の健康を考えたら「導入はあり」だと僕は思う。(落合紳哉・スポニチ特別編集委員)

続きを表示

2017年3月29日のニュース