【我ら侍応援団】ウエンツ瑛士 命を削って戦った経験を次世代へ

[ 2017年3月16日 10:30 ]

WBC2次ラウンドE組   日本8―3イスラエル ( 2017年3月15日    東京ドーム )

ウエンツ瑛士
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 決勝トーナメント進出、おめでとうございます!しかも全勝なんて本当に凄い。ここまでの大会を振り返ると西武ファンの僕にとっては、やはり12日のオランダ戦で秋山選手が初先発に応える中前適時打を放ったシーンが印象的でしたね。西武の選手には肩入れしてしまうけど、ヒーローが日替わりなのがチーム一丸という感じだな、と思いながら応援しています。

 WBCといえば、第2回大会決勝のイチロー選手の決勝打。実は小島よしおさんの家で一緒にテレビ観戦していました。緊迫した展開で外に出られず、ピザの出前を頼んだのですがピザ屋さんが迷って着かない…。小島さんが様子を見に行った瞬間に適時打が生まれ、野球が大好きな小島さんが名シーンを見られなかったという事件が起きました。あれは凄く覚えていますね。

 小久保監督は僕と同じ10月8日生まれ。ということは僕と同じで心は子鹿のように震えているのではないか…と思います。誕生日が一緒だから性格も一緒ということはないと思いますけどね(笑い)。重圧と戦いながらそれを周りに感じさせないような顔で、心の内を悟られないようにしている。プロ野球で監督をやらずに代表監督というのは経験値という意味で大変なものが多くある。でも、持ち前の人間力、人から信頼されるものがあるのでしょうね。

 ここから先は、さらなる強敵がどんどん出てくる。見ている側は面白いけど、侍ジャパンの皆さんは命を削ってプレーしている。もちろん世界一を目指してほしいというのもあるが、ケガなく無事に帰ってきてもらって、それぞれの選手が得た経験値を若手に伝えていってほしいと思います。

 ◆ウエンツ瑛士(うえんつ・えいじ)1985年10月8日、東京都生まれの31歳。ドイツ系米国人の父と日本人の母を持つハーフ。俳優、タレント、歌手として幅広く活動。4月8日から東京・日生劇場で出演ミュージカル「紳士のための愛と殺人の手引き」が上演。現在都内で猛稽古中。1メートル70、血液型O。

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2017年3月16日のニュース