小野ローテ残った!きっちりフォーム修正 手応え4回2失点

[ 2017年3月15日 08:34 ]

オープン戦   阪神5―3オリックス ( 2017年3月14日    京セラD )

<神・オ>4回自責点1の投球を見せた小野
Photo By スポニチ

 “怪物斬り”で踏みとどまった。オープン戦2度目の先発となった阪神のドラフト2位・小野は4回6安打2失点。課題の制球面で再び苦しんだ一方、オリックスの若き主砲・吉田正から直球で2打席連続三振を奪うなど持ち味も見せ開幕ローテーション争いで生き残った。

 「真っすぐの指のかかりは、(前回より)全然良かったと思う。(吉田からの奪三振は)良かったと思う。2打席目は、インハイを狙って空振り取れたので」

 初回、連打で無死一、二塁とされて3番に入った吉田正と対峙した。投じた全6球のうち直球5球投じて最後は外角高めの147キロで空振り三振。3回1死一、三塁で迎えた第2打席も狙い通りの内角高めに豪快にバットは空を切った。

 昨冬の台湾ウインターリーグで打率・556、6本塁打をマークした男を最速149キロをマークした直球で沈黙させた。金本監督も「ほとんど振っているのはボール。バッターは途中までストライクに見える。それだけ伸び、キレがある証拠」と浮き上がる軌道を描く“宝刀”を称賛した。

 次回へ課題も残った。3回7安打4失点だった5日の広島戦(甲子園)同様に直球、変化球ともに抜け球が目立ち、カウント不利での投球を強いられた。香田投手コーチも「抜け球が多い。変化球でストライクを取れるようになって欲しい」と注文。「変化球でカウントを取れるようにブルペンから意識していきたい」と修正を誓った。

 「自分のピッチングをして、ローテ争いに入っていければ」。ライバルたちの好投で一歩も退けない先発5、6番手争い。自慢の速球で最後まで戦い抜く。(遠藤 礼)

続きを表示

2017年3月15日のニュース