侍J菊池“神の手”美技「野球人生で一番しびれる試合」

[ 2017年3月13日 07:25 ]

WBC2次ラウンドE組   日本8―6オランダ ( 2017年3月12日    東京ドーム )

<オランダ・日本>7回1死一塁、ボガーツの打球を横っ跳びで好捕する菊池
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 侍ジャパン・菊池が跳んだ。6―5の7回1死一塁。ボガーツの二遊間への鋭い打球を逆シングルでダイビングキャッチ。立ち上がらずに体の反動を使って二塁カバーの坂本勇にバックハンドのグラブトスを送り「最高の舞台で最高のプレーができた」。抜けていれば、確実にピンチが広がる局面。スーパープレーで一塁走者を封殺し、チームを救った。

 27回目の誕生日だった11日。広島から侍ジャパンのメンバーとなった田中、鈴木、山野打撃投手と、帯同する西村トレーナーの5人で選手宿舎近くの和食料理店に出かけた。誕生日が東日本大震災発生と同日のため「祝福」することはなかったが、静かにカープ勢の絆を確認して結束を高めた。「ユニホームを着て、最高の舞台で野球ができることに感謝しています」と思いを全身で表現した。

 3回1死では三塁へのゴロも全力で一塁ヘッドスライディング。内野安打をもぎ取り、この回4得点の起点となった。攻守でタイブレークでの劇的勝利に貢献した背番号「4」は「野球人生の中で一番、しびれる試合でした」とさわやかに笑った。 (桜井 克也)

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