ドミニカ共和国 米国撃破でWBC10連勝 マーリンズ本拠史上最多観衆

[ 2017年3月13日 06:00 ]

WBC1次ラウンドC組   ドミニカ共和国7―5米国 ( 2017年3月11日    米国・マイアミ )

<ドミニカ共和国・米国>8回、左越えに3ランを放つクルーズ(AP)
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 サヨナラ本塁打を放った後のように、ドミニカ共和国ナインが本塁付近で出迎えた。11日(日本時間12日)、1次ラウンド随一の好カードとなった米国戦。3―5の8回無死一、二塁、マリナーズの主砲クルーズが左翼ポール際へ逆転3ランを放り込んだ。

 ヒーローは一塁ベースを踏む前にガッツポーズして喜びを爆発。試合後は「こんなに感情的になったのはリトルリーグ以来。映画や夢でしか起こらないような展開だよ」とスペイン語でまくし立てた。大リーグ屈指の救援左腕ミラーの宝刀スライダーを叩いた。最近3年間で放った127本塁打は大リーグ最多。14年本塁打王の面目躍如だ。

 さらに続いたのはパイレーツの4番マルテ。1死後に右越えにソロ本塁打を放った。3回に先制の失点につながる失策を犯した中堅手が汚名を返上。ここでもナインが本塁周辺に集まった。この団結力も強さの証。トニー・ペーニャ監督は「信じられない」と言いつつ「選手は誰一人、負けると思っていなかった」と胸を張った。

 開催球場マーリンズ・パークは昨年の平均観客動員が2万1405人で30球団中26位。この日は開場5年目で最多の3万7446人を動員した。マイアミという土地柄もあり、大半は中南米系のファン。0―5の6回に推定飛距離435フィート(約132・6メートル)の特大ソロを放ったマチャド(オリオールズ)は「ファンの応援が力になった」と笑みを浮かべた。

 クルーズは決勝弾を「今までで最高の一発」と振り返った。2試合で5本塁打と前評判通りの破壊力を発揮して2連勝。優勝した前回大会から10連勝とし、2次ラウンド進出へ大きく前進した。

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