きらやか銀行 初勝利!建部がV弾 侍J秋山先輩に負けん

[ 2017年3月13日 05:30 ]

全国社会人野球第72回JABA東京スポニチ大会第2日・Dブロック   きらやか銀行4―1大阪ガス ( 2017年3月12日    神宮 )

<きらやか銀行・大阪ガス>初回2死一塁、きらやか銀行・建部は左中間に2ランを放つ
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 3会場で予選リーグ8試合が行われた。今大会初出場のきらやか銀行は4番の建部翔太内野手(26)が初回、中越えに決勝打となる先制2ラン。4―1で大阪ガスを下して初勝利を挙げた。Hondaは6―0で鷺宮製作所に快勝し、岡野勝俊新監督(40)に公式戦初勝利をプレゼントした。

 強烈な先制パンチだった。初回2死一塁。建部が放った打球は神宮のバックスクリーン左へ一直線に伸びていく。観衆をどよめかせる推定125メートルの先制2ラン。「フルスイングじゃなく、合わせたような感じ。よく角度がついてくれた」と105キロの大きな体を縮めて控えめに喜んだ。

 世界一を目指す先輩に感謝とエールを送る一撃だ。WBCに出場している侍ジャパンの秋山(西武)は八戸大の2年先輩。大学時代に「タイミングの取り方など聞けば必ず教えてくれた」という。2年時に全日本大学選手権で、この日と同じ神宮で秋山とプレーし、4強に進出。「秋山さんは当時から凄い努力家だった。あのレベルまでいって当然だと思う。世界一になって喜んでる顔が見たいですね」と話した。

 偉大な先輩の教えを胸に、きらやか銀行入社1年目から4番を務め、昨年までの4年間で40発と本塁打を量産。昨夏は山形県勢66年ぶりとなる都市対抗出場に貢献し、大会初勝利も挙げた。「あがり症で公式戦が苦手だったが、都市対抗に出て打席でどっしりと構えられるようになった」。2週間行った今春キャンプでは毎日10キロ走。軽く振っただけで飛距離が出た一発に「走って下(下半身)が安定したのもあると思う」と胸を張った。

 チームは今大会初出場。前日は鷺宮製作所に敗れたが、2試合目で初勝利を挙げた。13日は決勝トーナメント進出を懸けてHondaと対戦する。「僕の仕事は打点を挙げること。全力でやりたい」。その言葉に4番の自覚がにじんだ。 (松井 いつき)

 ◇建部 翔太(たてべ・しょうた)1991年(平3)2月23日、神奈川県生まれの26歳。小2から野球を始め、横浜隼人では1年夏からベンチ入りし、外野手兼投手。甲子園出場はなし。八戸大では1年春からリーグ戦に出場し、2年時に全日本大学選手権4強。リーグ戦通算10本塁打。きらやか銀行では上山支店に勤務し、営業を担当。1メートル87、105キロ。右投げ右打ち。

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