マー君4回7K完全 結果&内容完璧も「特別良かったわけでは…」

[ 2017年3月12日 06:21 ]

好投したヤンキースの田中
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 ヤンキース・田中将大投手が11日(日本時間12日)、今オープン戦3度目の登板となるタイガース戦に先発し、4回をパーフェクトに封じた。初回先頭から6者連続三振という圧巻の立ち上がりをみせ、その後も相手打線をほんろう。これで3試合、9イニング連続無失点となった。

 結果よりも内容が重視されるのがオープン戦だが、この日はどちらも完璧だった。初回先頭のゴースを内角ボールゾーンからストライクに入れるフロントドアのシンカー(ツーシーム)で奪った見逃し三振が、奪三振ショーのゴングとなった。続くロマインは内角低めスライダーで空振り三振。3番アップトンも外角低めスライダーで空振り三振に斬った。

 勢いは止まらず、2回は先頭のモーヤをスプリットで空振り三振。右打者のマキャンには内角低めへ沈むシンカーで空振り三振に。最後は左のアビラの内角低めへスライダーを決め、空振り三振で場内が大いに沸いた。

 続く3回は一転して省エネ投球。「早いカウントから内角使ったり、外のカットボールで打たせたり。そうなるように仕向けたと言ったら、あれですけど」と1人目から遊直、三ゴロ、遊ゴロと狙って早打ちを誘い、各打者2球ずつの計6球で終わらせて涼しい顔。

 4回は先頭のゴースをスプリットで空振り三振、ロマインをシンカーで一ゴロ、アップトンをシンカーで三飛に仕留め、打者12人を完璧に封じ込めた。7三振を奪いながら、4回を計45球で投げ抜く経済性もあった。

 「状態は特別良かったわけではありません」と降板後、開口一番。ただ、「ツーシーム系のボールでカウントをしっかり取れたのが大きな助けになった。後は、追い込んでからのボールはそれなりに良かったと思う」と安定したマウンドさばきを振り返った。過去2試合で課題としていたスライダーも、序盤は抜ける場面もあったが、左打者から2つ、右打者から1つと勝負球として3三振を奪いしっかり修正した。

 次回登板は中5日となる17日(日本時間18日)の敵地でのタイガース戦を予定。「今年はオープン戦特有の感じがない。緊張感は別として、シーズンと同様に試合にすっと入れている。それがいいのかなとは思います」と話す。4月2日(同3日)のレイズとの開幕戦へ、順調すぎる足取りに乱れは全く見られない。

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2017年3月12日のニュース