西武・浅村 ゆる打法1号 あえて「8、9割の力」

[ 2017年3月10日 05:30 ]

オープン戦   西武2―4広島 ( 2017年3月9日    マツダ )

<広・西>4回無死、浅村は左越えに勝ち越しソロ本塁打を放つ
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 軽々と振り抜いた打球がマツダスタジアムの左翼2階席に消えた。西武の浅村が4回、広島ドラフト3位左腕・床田の内角に入った初球の131キロスライダーを仕留め、今年対外試合8試合目の出場で初アーチ。「この時期なんで変化球を狙う打席とか、いろいろやっている。ミスショットせずに打てて良かった」と淡々とした口調で振り返った。

 春季キャンプでは連日のロングティー。1日200球は打ち込み、20日以上で計4000スイングを超えた。昨季途中から確立したステップ幅を縮めたフォーム固めに主眼を置いたが、新たな収穫があった。「今までは毎打席強いスイングを心掛けていたが、8、9割で振った方が打球の回転もいいし確率も上がる。8割でも本塁打が打てることが分かった」。自身最多は13年の27本塁打。目標の30本超えへ、新打法で手応えをつかんだ。

 今年から人生初の主将に就任。口数は少ないが秘めた闘志は熱い。「若手の先頭に立つのは僕なんで。今年は文句のつけられない成績を残すのがテーマ。凄い戦績を残したい」。WBCのオーストラリア戦で出た大阪桐蔭の先輩・中田の本塁打に、「重圧の中で打てたのは凄いと思う」と敬意を口にした。侍ジャパンは二塁に山田、菊池がいるため選出されなかったが、その潜在能力は球界屈指。「(実戦)感覚をどんどん養っていきたい。開幕に向けて良い一本になったと思う」。春先からエンジン全開で、ペナントレースの主役になる。(平尾 類)

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2017年3月10日のニュース