高知ラミレス 入団きっかけは妻のインスタ NPBにも興味

[ 2017年3月10日 07:15 ]

ポーズをとるマニー(左)と高知・駒田監督
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 独立リーグ、四国アイランドリーグplusの高知と契約したメジャー通算555本塁打のマニー・ラミレス外野手(44)が9日、高知市内で入団記者会見を開いた。以前から日本野球に興味があったことを明かし高知をステップとした日本野球機構(NPB)入りを熱望。契約期間や年俸などは非公表とした高知側も支援を約束した。背番号は「99」で、登録名は「マニー」となる。

 ラミレスは悠然とカメラのフラッシュを浴び、登場した。会見の20分前まで寝ていたというマイペースぶりは健在。驚きとともに伝えられた日本の独立リーグ入りの真相を自ら語った。

 「日本でプレーするのが夢の一つだった。米国にも日本にも素晴らしい選手がいる。そういう選手から学び続けたい」。レッドソックス時代、当時マリナーズのイチローと話をする機会があり、「足の上げ方について話をしたことがある。日本の選手はスムーズに足を上げる。とてもプレーの参考になった」という。

 最高年俸2385万ドル(約27億4300万円)を誇ったかつてのスーパースターが最後にプレーしたのは14年で、カブス傘下の3A。昨秋、「妻のインスタの動画を見た高知から連絡があった」ことから日本行きを決意した。一般的に同リーグの報酬は月10万〜40万円。ラミレスの契約期間や年俸は全て非公表も、球団関係者は「年俸は常識の範囲内」とする。環境面、ブランク、今年5月に45歳となる年齢などの障害を乗り越えたのは、野球への情熱だった。

 故郷のドミニカ共和国などで練習を続けていたといい、NPB入りの意思を尋ねられると「もちろん」と即答。「具体的な目標や(希望)チームはないが、自分を必要とする球団と話をしたい」と続けた。高知も「NPBから話があればすぐに対応する」とした。通訳や宿泊先など支援態勢も万全。NPB入りを目標に、4月1日の開幕戦でメジャーの力を見せつける。 (康本 園子)

 ▼高知・駒田監督 4番・DH(で起用する)。打てる人は打てる格好をしている。それを若い選手にまねしてほしい。

 ▼高知・梶田宙球団社長 日本で、高知でファンに見てもらえるのはありがたい。子供たちに夢と希望を与えてくれるだろう。しっかりバックアップしたい。

 ◆マニー・ラミレス 1972年5月30日、ドミニカ共和国出身の44歳。93年にインディアンスでメジャーデビューし、レッドソックス時代の04年には86年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献。07年にも世界一。首位打者、本塁打王、打点王各1度。メジャー通算2302試合、打率.312、555本塁打、1831打点。1メートル83、102キロ。右投げ右打ち。

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2017年3月10日のニュース