【侍応援団】ジャンプ原田雅彦氏 2戦目でつかんだ大舞台の「流れ」

[ 2017年3月9日 10:30 ]

1月、テレビで日本ハム・栗山監督(右)と共演した原田雅彦氏。地元・北海道のハム戦士に熱視線を送る
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 何といっても会場の雰囲気がいいですよ、WBCは。相手攻撃の時にシーンとするスタンドが、ね。国際試合だなあ、という感じがします。今回は「北海道スポーツコンベンション」で交流している稲葉篤紀コーチも応援してます!第2戦。ちょっとヒヤヒヤしたけど、打つべき人が打てば強いですよね。中田選手に筒香選手。千賀投手の気持ちいい投球も素晴らしかった。他の競技だったら、まずは一戦一戦という感じでしょうが、やっぱり日本の野球。決勝まで計算した上で戦っているのでは、と感じさせてくれてました。

 ジャンプで考えると、日本が強い時代は予選より本戦、本戦でも2回目の勝負に集中できていたけど、力が落ちてくると予選からフォーカスする必要が出てくる。そうなると試合の「流れ」をつかむことが難しくなるんですよ。今のところ、侍ジャパンは流れをつかんだと思いますよ。

 開幕戦で中田選手が盗塁したでしょ?あれ、驚きました。前回のWBCは重盗で終わったじゃないですか。でも、ああいう「賭け」に似たプレーって、流れをつかむきっかけになると思うんです。大舞台で「いつも通り」は難しい。でも、大舞台で「いつもと違うこと」の勇気を持つことはもっと難しい。だからこそ、成功すればチームに勢いがつくと思うんです。

 国内で行われる試合でどれだけ勢いに乗ることができるかが覇権奪回の鍵だと思いますよ。世界中のファンに「日本の野球は面白い」と思ってもらえばいい。ラグビーW杯で会場が日本の応援団になったように、米国でも応援してもらえば、選手たちは結果を出してくれると信じてます。(雪印メグミルクスキー部監督)

 ◆原田 雅彦(はらだ・まさひこ)1968年(昭43)5月9日、北海道上川町生まれの48歳。スキージャンプ選手として92年アルベールビルから06年トリノまで五輪5大会連続出場し、金1銀1銅1のメダル獲得。現在は雪印メグミルクスキー部監督で、全日本スキー連盟理事。小学生時代は野球チームに所属し遊撃手だった。大の長嶋茂雄ファン。

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2017年3月9日のニュース