虎のルーキー躍動!ドラ1大山プロ初安打&ドラ5糸原ダメ押し打

[ 2017年3月4日 05:30 ]

WBC強化試合   阪神4―2日本 ( 2017年3月3日    京セラD )

<阪神・日本>8回、中越え適時二塁打を放つ糸原
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 阪神・大山の痛烈な打球が三塁線を破った。日本代表のホットコーナーも追いつけない。2回無死一塁からの第1打席。武田が2ボールから投じたスライダーを、大山が弾き返す。記念すべき、プロ初長打となる二塁打だった。

 「ヒットを打てたというよりも(好投手の)ボールを見られたというのが一番。これからも、いろいろな投手と対戦して学んでいきたい」

 手応えと同時に大きな収穫を手にしていた。相手は昨季、先発として14勝を挙げた好右腕。一流の球筋を目に焼き付けるだけでも、大きな経験となる。今キャンプでは途中、16打席連続無安打と苦しんだが、2月22日の紅白戦で待望の“プロ初安打”。大きな壁を破った一打をきっかけに、着実に前進しつつある。

 「速い球を自分のポイントで打てていた。1球、惜しいファウルもあった。そういう所を忘れないでほしい。思い切りの良さも見せてくれている。守りも安定してね」。金本監督も大山に対し、一定の評価を口にした。

 ドラ1に負けじと、途中出場の糸原も存在感を示した。「途中から出ましたけど集中力を保つことができた。積極的にいったのが良い結果につながって良かった」。圧巻は8回2死一塁からの第1打席。秋吉が投じたスライダーを強振した。力強いスイングではじき返した一打は右中間を破るダメ押しの適時二塁打となった。

 9回表の守備では遊撃手として出場し、無難に打球を処理した。開幕1軍を目指して生き残りをかける金の卵たち。「良い誤算と言えば、良い誤算」。奮闘する姿に、指揮官もうれしい悲鳴を上げた。日本代表に真っ向から立ち向かった若虎が、新たな自信を手にした。(山本 浩之)

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