“外野手1年生”中日・遠藤が見せる貪欲さ 大谷、新助っ人からも“吸収”

[ 2017年3月4日 10:45 ]

遠藤に身振り手振りアドバイスを送るゲレーロ
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 新境地で存在感を示しつつある。中日の3年目・遠藤だ。登録は内野手も、オフから外野に本格挑戦。打撃の調子もまずまずのようで、森監督の掲げる走塁改革を担う走力も十分。左翼での開幕戦先発も視野に入る位置につけている、と言っていいかもしれない。

 「今のところは、問題なくできています」

 内野の守備とは勝手が違う外野の守備。練習試合やオープン戦で外野での出場が増えつつあった春季キャンプ中にそう語っていた。長嶋外野守備走塁コーチからは「うまいよ。センスがあるよ。まだ経験がないから試合の数を積まないといけないけど」と評価され、「この人じゃなきゃ捕れないという打球を捕るには、経験が必要になる。そういうことができるようになる能力もあると思うよ」と伸びシロを期待された。

 打撃のレベルアップにもどん欲だ。オフは日本ハム・大谷らの動画を参考にフォームを研究。3月1、2日、日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)の試合前のアップでは、大谷のフリー打撃を生で見ることができた。感想を聞くと「クリスティアーノ・ロナウドを見るような気持ちで見ていました。小学生ってこういう風にプロの打撃を見るんでしょうね」と返ってきた。

 遊撃での開幕戦先発を勝ち取った昨季だったが、結局、27試合出場で打率・180に止まった。フォームはキャンプ中から大島にも助言をもらいながら、試行錯誤している段階だという。最近は打席の左右が違うにも関わらず、好調な新助っ人・ゲレーロに質問をするなど、吸収しようとする姿勢も目を見張る。

 「自分に合ったものを見つけていきたい」

 チームの外野は中堅は大島、右翼は侍ジャパンに参加中の平田がほぼ不動。現在は残る左翼の1枠を、ベテラン藤井、松井佑、近藤、古本らと争う図式だ。見た目はスマートなイケメンから伝わってくるどん欲な姿勢。チーム内ではゲレーロ、ドラフト1位の柳(明大)ら新戦力に注目が集まっているが、“外野手1年生”の加わったこちらの競争も見逃せないと思っている。(中日担当 細川 真里)

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