メッセ 3年連続開幕投手へ死角なし!侍に3回零封

[ 2017年3月4日 05:51 ]

WBC強化試合   阪神4―2日本 ( 2017年3月3日    京セラD )

<阪神・日本>3回を無失点に抑えたメッセンジャーは梅野とグータッチ
Photo By スポニチ

 阪神先発・メッセンジャーが、侍ジャパンの前に「壁」として立ちはだかった。強化試合のマウンドで3回1安打無失点の快投。3年連続の開幕投手へ、視界は良好だ。

 「どんな好打者でも、自分のボールを信じて投げれば、抑えられると思っているので。投げたいところには投げられた」

 立ち上がりから、つけいる隙を与えなかった。初回、先頭で迎えたメジャーリーガーの青木を内角への直球で詰まらせて右飛に打ち取ると、菊池は投ゴロ。2死から坂本もカーブで右邪飛と、わずか7球で3者凡退と完璧な立ち上がりを見せた。

 進化がうかがえたのは、2回だ。2死から山田に左前打を許したものの、続く鈴木への3球目にスタートを切った昨季の盗塁王・山田を梅野が悠々と刺した。今キャンプから取り組む脱力を意識した投球フォームは素早いクイックモーションにもつながっており「セットに入った時にリラックスして投げれば、クイックでも、ああやって捕手に時間を与えられる」と手応えをにじませた。

 チーム内で右のエースとして確固たる地位を築いても、慢心は一切見当たらない。日本球界8年目となる今季は04、05年以来となる自身最軽量の109キロで堂々の来日。「余計な脂肪をそぎ落とした」とハードなトレーニングを繰り返し、球威に影響が出ないギリギリまでシャープになって帰ってきた。

 「右打者への直球がシュート回転してしまったのが残念なところ。(開幕へ)引き続き頑張っていきたいね」

 課題を口にする表情にも余裕が漂う。決定的な開幕マウンドへ、死角は見当たらない。(遠藤 礼)

続きを表示

2017年3月4日のニュース