【槙原寛己の目】無策に感じた武田の投球 もっと高い意識を

[ 2017年3月4日 08:32 ]

WBC強化試合   日本2―4阪神 ( 2017年3月3日    京セラD )

<阪神・日本>2回3失点の武田(右)
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 もうボールが滑るだの滑らないだの言ってる時期じゃない。本番まで1週間を切って結果が求められる試合で、あっさり先制点を献上。投げてみないと分からないような投手は怖くて使えない。先発の武田だ。

 WBCにおける先制点の重さをどれだけ感じていたか。初回無死一塁での高山への投球。カウント3―1から真っすぐでストライクを取りにいった。右越え二塁打。国際大会では、このカウントになったら打者は間違いなく真っすぐを狙ってくる。その球が甘く入ればやられて当然だ。

 イニング前の投球練習から高めに抜けていた。おそらくブルペンでもそうだったと思う。何か対処しようとしたのだろうか。調子が乗らないままマウンドに登って、あっさり点を取られたという印象。一球一球のボールに意図を全く感じなかった。もっと高い意識を持って集中して投げないと野手に申し訳ない。

 リリーフ陣は牧田も平野もよかった。きっちり修正してきている。武田もいいカーブを持っているのだから、このままではもったいない。 (本紙評論家)

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2017年3月4日のニュース