大山快音連発!金本監督も評価「良いポイントで打っている」

[ 2017年2月28日 05:33 ]

5回無死二塁、大山は中前打を放つ
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  これが本来の姿だ。阪神のドラフト1位・大山(白鴎大)は紅組の「7番・三塁」で出場しマルチ安打を記録した。3回、先頭で打席に入ると岩田から、チーム初安打となる三遊間突破の左前打。5回無死二塁では、岩貞の外より直球を捉え二遊間突破の中前打と、キャンプ中盤までの不振がウソのように、快音を連発した。

 「形というよりも、積極的に振れているから結果が出ていると思う。しっかり振りにいけているのはいいこと。自分の持ち味でもあるので、続けていきたい」

 別人のようにバットが走る。8日の紅白戦から5試合15打数無安打とどん底に沈んでいたが、22日の紅白戦で「プロ初安打」を放って以降は3試合連続安打で計8打数5安打。「全体的にレベルアップできた」と言う手応え通り、打席での戸惑いやスイングの迷いが感じられなくなってきている。

 追い込まれてからの余裕が結果に結びついている。チームミーティングでは「(追い込まれてから)“違うスポーツ”というくらい意識を変えろ」と言われている。7回、同期の小野との対戦でカウント3―2からファウルを打った際にバットを折られたが、冷静に対処し続くボールを選び四球。安打が出ない“呪縛”から解き放たれたことで、対応力も発揮しつつある。

 金本監督は「良いポイントで打っている。あれだけ前で打つ打者、少ないからね。だんだん慣れてきたら、もっと良いものが出てくる」と評価。「(引き続きオープン戦で打席に)立たせたいよね」と、今後も1軍に帯同させることを明言した。

 「これからもオープン戦は続く。もっとレベルアップできるように、一日一日無駄にせずにやっていきたい」。トンネルは抜けたが、本当の勝負はこれから。立ちはだかる壁を乗り越えた先に、目標の「開幕1軍」が見えてくる。(巻木 周平)

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2017年2月28日のニュース