青木激白 イチローさんのように言動、プレーで引っ張る

[ 2017年2月28日 08:30 ]

青木宣親インタビュー(1)

<ブレーブス・アストロズ>試合について記者の質問に笑顔で答える青木
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、侍ジャパン唯一のメジャーリーガーとして参加するアストロズの青木宣親外野手(35)は26日(日本時間27日)、オープン戦2試合連続安打で米国での最終調整を終えた。2度の世界一を経験し、前回出場した09年は大会ベストナインにも選ばれた「世界」を知る男。28日に帰国し、3月2日に合流する侍ジャパンのキーマンが、スポニチ本紙のインタビューに応じ、日の丸への熱い思いを激白した。

 ――MLBの規定により、チーム合流は3月1日以降。日本に帰国するため、侍ジャパン合流は2日からとなる。

 「合流が遅れるのは仕方ないこと。あくまでもプレーで見せなきゃいけない。プロとして大事なのはそこだから」

 ――調整の難しさは。

 「まだ分からない。ただマシンであったり、実戦に近いボールを例年より打っているのは間違いない。とにかく、3月7日にしっかり合わせることを考えています」

 ――改めて出場を決めた理由は。

 「日本人だから。もう一度、日の丸を背負って戦いたいと。振り返れば、WBCが2017年に開催されると決まった時には、出たいと思った」

 ――前回出場したのは09年。8年前との違いは。

 「やっぱり、メジャーリーガーとして出るというところ。過去2回は投手のデータをチェックしていたとはいえ、何も知らない状況でプレーしていた。今はメジャーでプレーしている選手ならイメージできる。でも、8年前もメジャーリーガーが自分たちより上だとは感じていなかった。自分たちのプレーができればやれる。そういう意味では心境の変化はない」

 ――過去2度の出場は、チームにイチローという存在がいた。今回、出場を決めてからイチローと何か話したのか。

 「会いました。“WBCに出ます”と伝えました」

 ――09年大会で、イチローの言葉や行動で心に残っていることは?

 「(韓国との決勝戦の)決勝打、あれが一番。あとは、どんな状況でもルーティンが同じだったこと。試合後、グラブを磨いたりとか、黙々と次の試合に向けて準備する。あの時はメディアもすべてイチローさんに注目していた。凄いプレッシャーだったと思う。でも打撃の調子が悪くても、ぶれなかった。あのイチローさんが打てなくても、毎日毎日、準備をして次の日の試合に向かっていたから、みんな何とかしたいと思うよね」

 ――今回は侍ジャパン唯一のメジャーリーガーとして、イチローと同じ役割を求められる。

 「そもそもイチローさんと比べられると、正直、“うっ”となってしまう(笑い)。だってイチローさんだよ。最年長として、何か気付いたことがあったら声を掛けたり、行動で示すことができれば、と思うことはあるよね。やっぱり言葉や行動は凄く大事だと思う。プレーと両方の面で引っ張っていきたい」

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2017年2月28日のニュース