小久保監督も信頼 浜涯打撃投手 絶妙テンポで打者を“心地よく”

[ 2017年2月26日 09:05 ]

スタッフも戦う!もう一人の侍=浜涯泰司・打撃投手

打者に心地よく打たせることを心掛けている浜涯打撃投手
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 第3回大会に続き、打撃投手で唯一、2大会連続で「招集」された男がいる。ソフトバンク・浜涯泰司打撃投手は、小久保監督に現役時代から信頼され、フリー打撃の相手を務めてきた左腕だ。

 「(15年11月の)プレミア12が終わった時、小久保監督に“WBCもお願いしますね”と冗談ぽく、言われました。打撃投手では最年長だし(WBC球に)苦労している若い子がいれば伝えられることはあると思う」

 一番、気を使うのはWBC球の扱い。13年侍ジャパンの合宿初日。「滑るとは聞いていたけど、想像以上だった」。ただ、この「難敵」に合わせようとはしなかった。

 「抜けないように考えるより、それなりに投げること。相手は一流打者。ストライクを投げれば勝手に打ってくれる」

 92年ドラフト3位でダイエー入りも、7年間で1勝1敗1セーブ。ただ、打撃投手としての制球力は球界屈指だ。テレビ番組企画でタレント・亀梨和也に「初本塁打」を打たせたこともある。大切にするのはテンポ。「投げ終わってボールを捕り、打者が構えるのを待つくらいがいい」。打者が心地よく打てるタイミングを追求する。

 「(第3回の)WBC、プレミア12は勝てなかった。今回こそ、世界一になって小久保監督を男にしたい」。46歳左腕は「三度目の正直」に挑む。 (福浦 健太郎)

 ◆浜涯 泰司(はまぎわ・やすじ)1970年(昭45)10月3日、鹿児島県串木野市(現いちき串木野市)生まれの46歳。鹿児島商工(現樟南)から九州国際大を経て92年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。96年9月26日の近鉄戦(藤井寺)でプロ初勝利を挙げた。99年限りで現役引退。プロ通算58試合で1勝1敗1セーブ、防御率5・00。左投げ左打ち。

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