ソフトB柳田「奇跡。まぐれっす」初実戦いきなり130メートル弾

[ 2017年2月24日 07:36 ]

2軍練習試合   ソフトバンク5―3楽天 ( 2017年2月23日    生目第2球場 )

楽天2軍との練習試合でソフトバンク・柳田は3回無死、左中間へ本塁打を放つ
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 本来なら、同じ宮崎でも別の球場にいたはずの男だ。楽天2軍との練習試合。右肘痛のため、若手中心のキャンプB組スタートとなったソフトバンク・柳田のバットからいきなり快音が響いた。

 3回の第2打席。入野の真ん中高め直球を振り抜いたライナー性の打球は、逆風をものともせず、生目第2球場の左中間最深部に飛び込んだ。推定飛距離130メートル。「奇跡。まぐれっす。風が吹いてたからアウトやろうなと思ったけど…。びっくりした」とおどけた。

 「3番・DH」で先発。今キャンプはシート打撃も行っておらず、打席で投手の「生きたボール」を見るのは初めてだ。初回は2ストライクから4球連続でボールを見極めて四球。「フォークとか変化球を見逃せたのは良かった」と納得の表情を浮かべた。そして次の打席で豪快な一発。2打席で退いたが、2軍同士の試合では役者が違うことを存分に見せつけた。

 スイングも改良中。21日に侍ジャパン合流を控えた松田に、スイング後に腕を伸ばすことを勧められた。ロングティーなどで試して試合に臨み、「松田さん打法、さすがやなと思う。前(フォロースルー)が大きくなるので、スイングの軌道が良くなる」と確かな手応えをつかんだ。

 送球に関しては万全ではないが、工藤監督の「1軍の投手の打席に立った方が良い。DHは今、空いているしね」との意向を受け、25日にA組に合流。ケガで不参加となった侍ジャパンとの練習試合(サンマリン宮崎)に出場する。柳田は「無理でしょ。打てるわけない」と笑ったが、すぐに「いい投手をしっかり見て、無駄にしないようにしたい」と口元を引き締めた。侍投手陣とのガチンコ対決は、現在の調子を図る最高の場となる。 (後藤 実穂)

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